TV/水戸黄門

水戸黄門(第1部)

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水戸黄門(第1部)

葵の御紋いり印籠をたずさえ、助さん格さんを従えた天下の副将軍・水戸光圀の諸国漫遊世直しの旅。勧善懲悪時代劇の王道を行く、大ヒット長寿シリーズの第一弾。きっかけは讃岐高松藩のお家騒動を治めるために旅に出発。お家騒動自体は第14回で解決するが、漫遊記が続いた。なお、放送終了は69/03/02とある資料もある。企画自体はスポンサーが電通と連携して持ち込みの形で企画され電通系列のC.A.Lが東映京都で製作した。当初、主演の黄門役には森繁久彌が予定されておりすでに髪合わせも済んでいたが、森繁久彌主演の映画「水戸黄門」が企画されたため、クランクイン直前に東野英治郎に変更されたという。松下電器の逸見稔プロデューサーは本作の企画経緯を自著で語っている。「「なんでいまさら『水戸黄門』なんだ?」まずTBSから反対の声が上がった。青春ロマンチック・コメディー『S・Hは恋のイニシァル』をヒットさせたものだから、私が同じ路線を踏襲するものとだれしも信じていたところへ、当時青春ドラマの対極に位置すると考えられていた時代劇を持ち出したのだから。しかもTBSでは、『水戸黄門漫遊記』を、わずか3年あまり前まで月形龍之介さん主演により、事もあろうに同じ月曜日の7時30分から8時まで30分番組として放送していた。『S・H…』がヒットしたというのに、180度方向転換して、時代劇『水戸黄門』を一時間枠でやろうと言い出せば、当然の反応だったと言ってもいい。これより先、松下電器では松下幸之助会長から「世のため人のためになる番組を提供せよ」という至上命令が出されていた。この命題に私なりの答えを出したのが『水戸黄門』だったのである。ただし従来の助さん格さん供に連れスタイルの、主従関係にある黄門様を描くつもりは全くなかった。私の頭の中では、すでに新しい水戸黄門像が見えてきていた。松下電器の松下幸之助会長が出席した常務会で、「世のため人のためになる番組として『水戸黄門』を提案いたします。吉川英治先生の『梅里先生行状記』という水戸黄門を扱った作品もあります」等々説明して松下幸之助会長の決済を得た。TBS側に、こうした事情も説明し、プロデュースを引き受けるときの条件だった「番組の内容は私に任せる」という約束をたてに、最終的には私の提案を飲んでもらった。【この項、逸見稔著「黄門様はテレビ好き」(1993年、近代映画社刊)より引用】」第6回のエピソードが太宰治の小説「走れメロス」の盗用ではないかとの指摘を受け、太宰治の遺族と日本文芸著作保護同盟に釈明。現存する原盤はスタッフ、キャストのクレジットが大幅に削除されている(第29回や第31回など一部比較的多めに残っている回もある)。「テレビ放送との比較としては合ってるのですがおかしいと気付いた箇所を指摘しておきます。第25回「旅鳥の子守唄?庄内?」?タイトルミス 庄内(山形県)には行かず内容は岩手県でした。第24回亀田(秋田県由利本荘市)から第25回で水沢(岩手県奥州市)、前沢(岩手県奥州市)、一関(岩手県)を訪れ水沢か一関の制作側の間違いです。第1部は行動が不自然です。第16回松江以降から動きが変です。17津山、18岡山(この回に姫路まで移動してます)、19兵庫(神戸市)が正しい放送順と思われます。確実におかしいのは22金津です。これは21話です、22高山 23高遠がよいかと。20鯖江(福井県)、21高遠(長野県伊那市)、22金津(福井県あわら市)じゃ明らかにミスですよね?第23回は高山(岐阜県)で第24回の亀田(秋田県由利本荘市)までどのように移動したのでしょう?高田(新潟県)を亀田の前にした方が良さそうですが高山と高田に出て来る芝居の一座は同じ人たちという設定なのか判断できませんでした。27白河と28磐城も入れ替えた方がよさそうです。【この項、文:・ω・】」提供:松下電器産業。各回のサブタイトルは以下のとおり(作品内に途中まで地域名は表示されない)。
第1回「俺は助さんお前は格さん-水戸-」
第2回「人生に涙あり-江戸-」
第3回「小田原喧嘩駕籠-小田原-」
第4回「消えた花嫁-三島宿-」
第5回「血槍の弥平-江尻宿-」
第6回「暁を駆ける-藤枝宿-」
第7回「雨あがる-大井川-」
第8回「幻の剣-浜松宿-」
第9回「黄金の谷-御油宿-」
第10回「母恋し馬子唄-松坂宿-」(1969/10/06放送)
第11回「二人の黄門-伊賀-(台本時タイトル…二人の黄門さま)」
第12回「娘の命一千両-堺-」
第13回「追いつめられて-堺港-」
第14回「叛逆者の群れ-讃岐-」
第15回「わしは天下の風呂番だ-今治-」
第16回「命かけるとき-松江-」
第17回「人生喧嘩そば-岡山-」
第18回「じゃじゃ馬ならし-津山-」(1969/12/01放送)
第19回「どっこい生きてた湊川-湊川-」
第20回「父を尋ねて-鯖江-」
第21回「子の刻登城-高遠-」
第22回「決斗・砂塵の宿-金津-」
第23回「初春・役者騒動記-高山-」
第24回「謎の死紋-亀田-」
第25回「旅鳥の子守唄-庄内-」
第26回「越後騒動-高田-」
第27回「暗闇の長者-白河-」
第28回「陰密無情-磐城-」
第29回「ならず者-桐生-」
第30回「上州からっ風-前橋-」
第31回「乱斗 鷹ノ巣峠-忍-(誤り…乱闘・鷹ノ巣峠-忍-)」
最終回(第32回)「水戸の白梅-水戸-」
【役名(演技者)】
水戸光圀(東野英治郎)
佐々木助三郎(杉良太郎)
渥美格之進(横内正)
古川兵庫(露口茂)
風の弥七[「風車の弥七」ではなかった](中谷一郎)
深雪(岩井友見)、お蝶(弓恵子)
柳沢吉保(山形勲)
中山備前守(永田靖)
藤井紋太夫(佐藤慶)
妙(山本陽子)
縫之助(新田昌玄)
稲葉主膳(南原宏治)
医者・方庵(山口幸生)
虚無僧A(鈴木晴雄)
虚無僧B(小峰一男)
虚無僧C(藤沢徹夫)
名主A(田中圭介)
名主B(佐々木松之丞)
【校正協力:・ω・】
【参考資料:書籍「権威なき権威 カントク野郎 鈴木則文」(鈴木則文著、2018/08/27、編者:小野寺勉、企画:鈴木早苗、ワイズ出版刊)、webサイト「脚本データベース」(2021/03/07参照)


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