2023/01/11(水)23:50:27 二つのスクリュー損傷、船首の底にも亀裂 山口沖・護衛艦航行不能
山口県・周防大島沖の瀬戸内海で海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が自力航行できなくなった事故で、海自は11日、船尾の底にある二つのスクリューがいずれも損傷していただけでなく、船首部分にも亀裂などがあったと明らかにした。当時の航路周辺には水深約7メートルの浅瀬があったといい、海自は船底の広い範囲が岩などに接触した可能性があるとみている。
海自によると、いなづまの船底で最も深いのはソナー(水中音波探知機)がある船首部分で、海面から船底までは約8メートル。11日に隊員が潜水して調べたところ、このソナーを覆った部分にへこみや亀裂が見つかった。二つのスクリューのうち右側の損傷が大きく、5枚ある羽根のうち一部が脱落、船体と垂直につながる軸は曲がっていたという。