清和政策研究会(安倍派)
2023/12/13(水) 「報告書不記載、派閥から指示」 副防衛相暴露、発覚後かん口令
自民党の清和政策研究会(安倍派)が政治資金パーティー収入の一部を裏金化していた疑惑を巡り、同派所属の宮沢博行副防衛相(当選4回、比例東海)は13日、国会内で記者団に対し、キックバック(還流)を受けたノルマ超過分の収入について「派閥の方から、かつて、政治資金収支報告書に記載しなくてよいという指示があった」と述べ、組織的に裏金化していた実態を暴露した。疑惑が浮上した後、派閥からかん口令が敷かれたことも明らかにした。 宮沢氏は、ノルマ超過分として2020年から3年間で140万円の還流を受けた分を報告書に記載していなかったと説明。「大変申し訳ない」と謝罪した。「大丈夫かな、とは思ったが、これで長年やっているなら適法なのかと推測せざるを得なかったので指示に従った」と釈明した。 誰が不記載の指示をしたのかについては「覚えていない。分からない」と述べるにとどめた。還流分の使途については「厳正に管理し、政治的活動として使った。領収書もしっかりと整えている」と説明。その上で、「各議員の判断で動く段階に来ているかもしれない。派閥がリーダーシップを早くとっていれば、私がこうやって仲間を裏切って早く説明することはなかった」と派閥への恨み節を漏らした。