高病原性鳥インフル 130万羽殺処分 24時間体制も完了まで数週間か【新潟・村上市】
1/6(金) 18:19配信 UX新潟テレビ21 直売所では品薄などを懸念
高病原性鳥インフルエンザの「陽性」が確認された村上市の養鶏場で、約130万羽の殺処分が始まりました。県は自衛隊に災害派遣を要請し、24時間体制で作業を進める予定ですが、完了までに数週間程度かかる見通しです。
防疫措置として、県は、ニワトリの殺処分を6日朝から始めました。その数、約130万羽。規模が大きいことから県は、午前8時に自衛隊に災害派遣を要請し、県の職員と自衛隊員を1日につき600人動員、24時間体制で作業に当たっています。6日正午現在では、約1万6千900万羽の殺処分を終えたと発表しました。 また、半径3km区域内のニワトリの移動と半径3~10km区域内の搬出を制限。消毒ポイントは、村上市内の4か所に設置し、畜産関係の車などの消毒が実施されています。 県内で、高病原性鳥インエンザの発生は去年11月の阿賀町以来。規模が大きいことから防疫措置の完了までに数週間程度かかる見通しです。
■県の担当者 「大規模農場での発生ということで、人員も前回の阿賀町よりも増やしてスタートしている。一日も早く速やかな防疫措置が完了できるように庁内、関係市町村で対応したい」
一方、地元産の卵を販売している村上市内の直売所では、該当する養鶏場の卵は扱っていませんが、5日夜に仕入れ先から連絡があったと言います。
■直売所 岩沢邦夫店長 「やはり10km圏内ということで大変心配されていて、そのなかで今後、どういうような制限があるのかだいぶ心配されていた」
検査が実施され仕入れ先の養鶏場の卵の安全性は確認されたと言います。しかし、今後、品薄への影響がでることを心配しています。
■直売所 岩沢邦夫店長 「店全体の品薄感があるとやはりお客様にも影響が出てくる。精神的な影響もお客様には出てくるのかなというのを心配している」
県によりますと移動制限区域・搬出制限区域内にある卵に関しては、国と協議して安全性が確認されれば、例外的に搬出することは可能だということです。今後、速やかに検査を実施する予定です。これまでに鶏肉や卵を食べて人に感染した事例は確認されていません。県は、消費者に冷静な対応を呼びかけています。