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[[Movie/トラック野郎]]

*突撃一番星 [#xc9df73f]
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トラック野郎 突撃一番星
製作=東映(東京撮影所) 
1978.08.12 
103分 カラー ワイド

-企画	................ 	天尾完次 高村賢治
-監督	................ 	鈴木則文
-助監督	................ 	森光正
-脚本	................ 	掛札昌祐 中島信昭
-撮影	................ 	飯村雅彦
-音楽	................ 	木下忠司
-美術	................ 	桑名忠之
-録音	................ 	小松忠之
-照明	................ 	川崎保之丞
-編集	................ 	鈴木宏治
-進行主任	................ 	小島吉弘
-企画協力	................ 	(株)カントリー
-協力	................ 	下呂温泉(岐阜県) 東映俳優センター
 
*配役	 	  [#u4e957c1]
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-星桃次郎	................ 	菅原文太
-松下金造	................ 	愛川欽也
-桶川玉三郎	................ 	せんだみつお
-月田えり子	................ 	原田美枝子
-桶川半兵衛	................ 	辰巳柳太郎
-石部スミ	................ 	樹木希林
-マリー	................ 	亜湖
-小百合	................ 	樹れい子
-月田絹枝	................ 	中村玉緒
-桑原福次	................ 	小松方正
-花子	................ 	天地総子
-南田	................ 	南利明
-谷村	................ 	谷村昌彦
-関	................ 	林洋
-その	................ 	武知杜代子
-富士子	................ 	角田淑子
-津軽富士	................ 	須賀良
-横綱	................ 	佐藤晟也
-海賊大名	................ 	宮城健太郎
-黒潮丸	................ 	幸英二
-関東無宿	................ 	清水照夫
-尾鷲丸	................ 	奈辺悟
-弁天島	................ 	亀山達也
-志摩恋仁義	................ 	沢田浩二
-伊勢虎	................ 	久地明
-鰐鮫	................ 	宮地謙吾
-アゴ・プレスリー	................ 	城春樹
-夫婦岩	................ 	吉宮慎一
-渡鹿野しぐれ	................ 	相馬剛三
-哥麿	................ 	宮-崎靖男
-真珠観音	................ 	勝光徳
-ユカ	................ 	和田瑞穂
-トシ江	................ 	白川絹子
-黒崎	................ 	日尾孝司
-漁業組合長	................ 	田島義文
-船員A	................ 	津野途夫
-船員B	................ 	司祐介
-船員C	................ 	寒川蔵雄
-早田	................ 	大木晤郎
-港湾事務員	................ 	松沢勇虫
-武見次郎	................ 	金子信雄
-使用人	................ 	畑中猛重
-看護婦	................ 	村松美枝子
-金田	................ 	汐路章
-夫人	................ 	谷本小代子
-受付	................ 	森祐介
-ガードマン1	................ 	マイティ・井上
-ガードマン2	................ 	団巌
-ガードマン3	................ 	大前均
-救急車の運転手	................ 	高月忠
-藤丸真平	................ 	河合絃司
-矢野駿介	................ 	川谷拓三
-真珠島係員	................ 	二瓶正也
-ラジオアナウンサー	................ 	木村修


*ストーリー [#g8099535]
1978年、『未知との遭遇』や『スター・ウォーズ』が公開され、日本はSFブームに沸いていた。一番星こと星桃次郎(菅原文太)も例外ではない。愛車・一番星号にもUFOの飾りをつけ、異星人と交信しようとパラボラアンテナも搭載していた。夢か現か、夜を駆ける一番星号は女性の声(小宮和枝)を受信し、空へ舞い上がる。

////

(中村玉緒)の再婚話であった、と知り、安堵する。
ところは変わって、鳥羽へ向かうフェリー。桃次郎は船上の人となっていた。相棒のヤモメのジョナサンこと松下金造(愛川欽也)も同じく。UFOの女性乗組員と交信しようとメカを片手の桃次郎。それを冷めた目で見るジョナサン。船内をうろつき続ける桃次郎の前に現れた美女・小百合(樹れい子)は、『未知との遭遇』よろしく「接近遭遇」と称したボディ・タッチで誘惑。続いて彼女の兄を称するセールスマン・桶川玉三郎(せんだみつお)が登場。純白の背広の上下セットを売りつけてくる。接近遭遇の段階を進めたい桃次郎は、口車に乗って背広を購入してしまう。「港で会いましょう」という約束を信じ、白の背広でポーズを決めて待つ桃次郎。と、側には同じ格好をしたジョナサンが。お互いを不思議な目で見ていると、小百合と玉三郎の乗った車が走り去る。二人はまんまとカモられたのだった。しかも、水に濡れると縮むという粗悪な品である。

憤懣やるかたない二人は、夜の国道でトラックを走らせていた。と、2台の前に怪しい光が見えてくる。UFOか?だが桃次郎び前に現れたのは、白いウェットスーツ姿の月田えり子(原田美枝子)だった。またもや一目ぼれしてしまう桃次郎。しかも、今回はUFOの搭乗員と勘違いする始末。

幻のように消えた(ように思えた)えり子と別れて後。白昼に玉三郎の乗用車を発見。一番星号とジョナサン号は追跡を敢行。見失ってしまったものの、立ち寄ったドライブイン「海女の郷」で玉三郎と遭遇。しかし玉三郎は「自分もトラック野郎だった」と過去を明かし、助手となることを志願。成り行きでジョナサンが引き取ることになる。だがお調子者で大飯喰らいの玉三郎は、ハッキリいって迷惑でしかない。頭を抱えるジョナサン。

後日。桃次郎が「海女の郷」から外を見ていると、えり子と玉三郎が楽しそうに話している場面を目撃する。急いで外へ出ようとしたが、折悪しく入ってきた矢野駿介(川谷拓三)とぶつかってしまい、口論から格闘となる。駿介は、「昭和の御木本幸吉」と異名を取る真珠の研究者だった。

玉三郎から事情を聞きだし、えり子が玉三郎の幼馴染だと分かるや、彼女の職場である鳥羽イルカ島へ向かう。イルカの調教師であるえり子に接近することには成功したが、彼女の上司・石部スミ(樹木希林)が桃次郎に好意を寄せてくる。

仕事の都合で東京に戻ってきた桃次郎、ジョナサン。それに付いてきた玉三郎。そこに舞い込む一通の手紙。高山で駅弁売りをしている桶川半兵衛(辰巳柳太郎)、つまり玉三郎の父からである。彼は、「(玉三郎が)運送会社の社長に就任した」というウソを信じていたのだ。折りしも、自分の会社の部下を連れて上京する、という。オロオロする玉三郎に、桃次郎は「ウソはダメだ」と一喝するものの、「玉三郎を社長にしたてる」と、ウソがバレないように支援。仲間のトラッカーや、桑原運送の社長・桑原福次(小松方正)、桑原花子(天地総子)夫人を説き伏せ、玉三郎を社長に仕立てるのだった。

当日。桃次郎らの演技に気を良くした玉三郎は図に乗り、ついに桃次郎の怒りを買ってしまう。しかし、ジョナサンに「父親を落胆させたくない」、「(田舎に帰って)笑いものになる」と諭され、グッと我慢する。だが半兵衛は物陰で偶然聞いており、一人涙を流すのだった。

鳥羽を再訪した桃次郎は、月田家に結婚話が浮かび、下呂へ向かった、と聞かされる。慌てて追走した桃次郎だったが、結婚というのは母親の月田絹枝(中村玉緒)の再婚話であった、と知り、安堵する。


ここでジョナサンの悪事がバレる。ダンピングが露見し、トラック仲間から追い出されたのだ。失意のジョナサンは、偶然知り合ったストリッパー・マリー(亜湖)に惹かれ始める。

その頃、半兵衛に招待され、桃次郎とトラッカーたちは下呂温泉を訪れていた。「芝居の続きを…」と示し合わせたが、半兵衛は玉三郎に謝罪させる。「社長になるより、良い仲間に出会えたことがうれしい」と語る半兵衛。桃次郎は父の愛情を見た思いがした。

マリーのマネージャーとなったジョナサンは、トラックも降りていた。桃次郎は説得を試みるが、拒絶されてしまう。しかし、家族への想いは断ち切れないジョナサン。マリーは睡眠薬でジョナサンを眠らせ、町から旅立つ。元の生活に戻るよう、手紙を残して。

イルカ島では、2頭のイルカが逃げていた。漁師も捜索を打ち切っていたが、可愛がっていたイルカだけに、えり子の落胆は大きい。桃次郎と駿介は小型ボートで捜索を続行。徹夜の探索は身を結び、イルカは無事に発見された。桃次郎の想いの強さに、スミは恋を諦める。

夜。えり子は、一人研究を続ける駿介を訪ねて小屋にいた。外は嵐。駿介は、えり子の亡き父親の遺志を継ぎ、碧真珠の研究に打ち込んでいたのだ。無償の情熱を燃やす駿介。それを見つめるえり子。

イルカの件で、えり子に好感触を掴んでいた桃次郎は、プロポーズすべくえり子の元へ。しかし、えり子は悲嘆にくれていた。嵐の中、筏を見にいった駿介が海から帰って来ないのだ。2人が愛し合っていたことも知り、桃次郎は愕然とする。

駿介は発見されたが、瀕死の重傷だった。救急車は遅れている。桃次郎は駿介を乗せて一番星号を走らせる。だが、日曜日を理由に、病院は次々に受け入れを拒否。歯がゆい桃次郎は実力行使に出るが、屈強なガードマン(マイティ井上・大前均・団巌)に阻まれ、手足も出ない。武目病院では、院長の武目次郎(金子信雄)邸に押しかけるも、「診療時間外だから」とけんもほろろ。憤る桃次郎の元に、ジョナサンからの連絡が入る。受け入れてくれる病院が見つかったのだ。一番星号は病院へ急いだ。駿介は、何とか一命を取り留めた。桃次郎は、駿介とえり子の幸せにエールを送り、去っていくのだった。

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