#author("2026-09-20T15:23:00+09:00","","") #author("2026-09-20T15:26:54+09:00","","") [[Movie]] #ref(skz00.png) #br *青春の構図 [#o0805b41] 三人の女子大生が、スポーツに、恋に、ライバル意識を燃やしながら少女から大人へと成長していく様を描いた青春映画。原作は曽野綾子の同名小説。脚本は「はだしの青春」の石森史郎、監督は脚本も執筆している「スプーン一杯の幸せ」の広瀬襄、撮影は「夜霧の訪問者」の小杉正雄がそれぞれ担当。 #ref(s.jpg) #br #ref(910cedcf060.jpg) #br 青春の構図 -製作=松竹(大船撮影所) -1976.03.13 -88分 カラー ワイド -製作:樋口清 -監督:広瀬襄 -助監督:福田幸平 -脚本:石森史郎 広瀬襄 -原作:曽野綾子 -撮影:小杉正雄 -音楽:竜崎孝路 -美術:梅田千代夫 -録音:小林英男 -調音:小尾幸魚 -照明:佐久間丈彦 -編集:杉原よ志 -出演:岡田奈々 秋野暢子 加納竜 早乙女愛 森田健作 いけだももこ 南利明 坂上二郎 犬塚弘 坂上大樹 桜井センリ せんだみつお 佐野浅夫 //キャスト -谷口美穂:岡田奈々 -浅井洋子:秋野暢子 -吉川ケイ:早乙女愛 -白鳥由紀:鶴間エリ -藤村綾(コーチ):いけだももこ -浅井留吉:南利明 -浅井加代:上月左知子 -二宮教授:犬塚弘 -望月三郎:坂上大樹 -堀啓蔵:桜井センリ -堀しず:馬渕晴子 -吉川和幸:渥美国泰 -堀亘:加納竜 -堀亘:加納竜(新人) -岩松薫:佐野浅夫 -寿司屋の店員:松崎しげる -崖の上で心中と間違えられた男:大和田獏 -坂口吾郎:坂上二郎 -谷口守夫:森田健作 #ref(sim.jpg) #br #ref(skz.png) #br 製作 当時の松竹は洋画配給部(松竹富士)が配給を行なった『ジョーズ』が記録的なヒットを続け、余裕の製作方針。邦画製作も本物でないと売れない時代との判断があり、1976年の邦画の製作方針として「本もの(原作もの)という建前で企画に取り組んだ。1976年頭に各社の1976年春(3-5月)の番組発表があり、松竹は同社の十八番である青春映画の連打で勝負を賭けると説明され、本作の併映、遠藤周作原作の『さらば夏の光よ』、落合恵子原作の『遺書 白い少女』、五木寛之原作の『凍河』ともに曽野綾子原作の本作も合わせて製作発表が行われた。 撮影 撮影は1975年12月から比較的丁寧な撮影が行われた。岡田奈々、秋野暢子、早乙女愛の3人をキービジュアルとするポスター等が多いが、前半は同じ大学の女子バスケットボール部の選手・谷口美穂(岡田)、白鳥由紀(鶴間エリ)とマネージャーの浅井洋子(秋野)の3人を中心とした話で、3分の1過ぎから吉川ケイ(早乙女愛)が登場してから由紀(鶴間)の出番はプッツリと無くなり、美穂(岡田)、洋子(秋野)、ケイ(早乙女)の3人と堀亘(加納竜)を中心とした話になる。この3人は高校バスケットボール部の同期ながら、美穂と洋子は弱小の大学チームに進んだが、ケイ(早乙女)は強豪の体育大学に進み、グラビアで取り上げられるほどの有名選手になっている。美穂を演じる岡田奈々のみ家族背景まで詳しく取り上げられるため岡田が主人公格。美穂の兄・守夫(森田健作)が本来実家のガソリンスタンドを継ぐべきだが、自身ではガソリンも入れられない人で、妹に店の社長をやらせて、自身は豚のセックス衝動など自宅で動物の研究をする変わり者。『ぴあ』の作品紹介では守夫はせんだみつおになっている。堀亘(加納)と美穂(岡田)とで車で鎌倉に集金に行く場面があるため、ガソリンスタンドは神奈川県のどこかの設定。集金の途中で湘南海岸に立ち寄り、崖の上で夕焼けをシルエットに美穂(岡田)と堀亘(加納)が恋愛論を戦わせるシーンもある。加納竜の俳優デビュー作でもあり、堀亘(加納)の母が救急車で北品川救急病院なる場所へ担ぎ込まれるため、堀亘(加納)の実家は品川区辺りの設定。堀亘(加納)は実家を「じめじめした吹き溜まり」と表現する。後半語られる堀亘(加納)の過去の独白は青春映画にしてはヘビーな内容。オープニングクレジットで、鹿島槍高原ホテル、黒部観光ホテル、鹿島槍スキー場が表記され、鹿島槍高原ホテルが劇中でも映り、「鹿島槍に来たんだから」というセリフもあり、スキー場のシーンは長野県で撮影されているが、松竹の作品紹介では何故かスキー場は新潟県になっている[2]。中盤に主要キャストが全員この鹿島槍に集結し、自殺を図ったケイ(早乙女)を広大なスキー場で美穂(岡田)と堀亘(加納)が偶然ケイを見つけ命を取り留める。美穂(岡田)たちの通う大学でたくさんロケが行われているが、オープニングクレジットではどこの大学か表記されない。中盤に堀亘(加納)とケイ(早乙女)が車で走るシーンで三ツ目通りが映る。 撮影は1975年12月から比較的丁寧な撮影が行われた。岡田奈々、秋野暢子、早乙女愛の3人をキービジュアルとするポスター等が多いが、前半は同じ大学の女子バスケットボール部の選手・谷口美穂(岡田)、白鳥由紀(鶴間エリ)とマネージャーの浅井洋子(秋野)の3人を中心とした話で、3分の1過ぎから吉川ケイ(早乙女愛)が登場してから由紀(鶴間)の出番はプッツリと無くなり、美穂(岡田)、洋子(秋野)、ケイ(早乙女)の3人と堀亘(加納竜)を中心とした話になる。この3人は高校バスケットボール部の同期ながら、美穂と洋子は弱小の大学チームに進んだが、ケイ(早乙女)は強豪の体育大学に進み、グラビアで取り上げられるほどの有名選手になっている。美穂を演じる岡田奈々のみ家族背景まで詳しく取り上げられるため岡田が主人公格。美穂の兄・守夫(森田健作)が本来実家のガソリンスタンドを継ぐべきだが、自身ではガソリンも入れられない人で、妹に店の社長をやらせて、自身は豚のセックス衝動など自宅で動物の研究をする変わり者。『ぴあ』の作品紹介では守夫はせんだみつおになっている。堀亘(加納)と美穂(岡田)とで車で鎌倉に集金に行く場面があるため、ガソリンスタンドは神奈川県のどこかの設定。集金の途中で湘南海岸に立ち寄り、崖の上で夕焼けをシルエットに美穂(岡田)と堀亘(加納)が恋愛論を戦わせるシーンもある。加納竜の俳優デビュー作でもあり、堀亘(加納)の母が救急車で北品川救急病院なる場所へ担ぎ込まれるため、堀亘(加納)の実家は品川区辺りの設定。堀亘(加納)は実家を「じめじめした吹き溜まり」と表現する。後半語られる堀亘(加納)の過去の独白は青春映画にしてはヘビーな内容。オープニングクレジットで、鹿島槍高原ホテル、黒部観光ホテル、鹿島槍スキー場が表記され、鹿島槍高原ホテルが劇中でも映り、「鹿島槍に来たんだから」というセリフもあり、スキー場のシーンは長野県で撮影されているが、松竹の作品紹介では何故かスキー場は新潟県になっている。中盤に主要キャストが全員この鹿島槍に集結し、自殺を図ったケイ(早乙女)を広大なスキー場で美穂(岡田)と堀亘(加納)が偶然ケイを見つけ命を取り留める。美穂(岡田)たちの通う大学でたくさんロケが行われているが、オープニングクレジットではどこの大学か表記されない。中盤に堀亘(加納)とケイ(早乙女)が車で走るシーンで三ツ目通りが映る。 宣伝 1976年の春休み映画で、同時期、東映は『長靴をはいた猫 80日間世界一周』をメインとした東映まんがまつり4本立て、東宝は『ピーター・パン』をメインとした『東宝チャンピオンまつり』(『ディズニー・フェスティバル』)9本立て。マスメディアからすればアニメーションの製作は取材し辛い面があり、松竹の二本は邦画三社で唯一の実写の青春映画だったことから、新聞、雑誌をはじめ各メディアからの取材が相次ぎ、岡田奈々、秋野暢子、早乙女愛、加納竜ら、一人一人のスターにスポットが当てられるという異例のパブリシティが効いた。これを受け、松竹は松竹大船撮影所に岡田、秋野、早乙女、加納と同時上映『さらば夏の光よ』に主演する郷ひろみ、秋吉久美子6人の「ヤング悩みごと青春相談室」を設けたが、これにファンからの相談が殺到した。松竹は郷、岡田、早乙女等のファンクラブに前売り券の売り込みをかけ、かなり売れた。