#author("2020-07-21T22:44:15+09:00","","") #author("2020-07-21T22:46:09+09:00","","") [[Movie]] *あすの花嫁 [#jff71545] #ref(ahy02.jpg) #br 汐崎百合子は小豆島から神戸の藤陰短大に入学した。母親フヨが女手一つでここまで育て上げ、自分の母校に入れてやったのだ。母となじみの寮監瀬川にあたたかく迎えられ、勉強兼アルバイトの学校生活がはじまった。快活な百合子はすっかり寮生たちの人気をさらってしまった。一方、小豆島では、百合子の幼ななじみでオリーヴ園に働く宇太郎が、取材に来た大井川という中年の男を案内していた。彼はかってフヨと激しく愛しあった仲だった。当時無理矢理ひきさかれた二人の胸には再び青春の炎がもえあがった。夏休みが来た。帰って来た百合子は母の様子が今までと違うのをいぶかったものの、遊びにやってきた学友の十糸子や宇太郎とはしゃぎまわった。お盆になって、フヨは神戸へ行き大井川と会った。祖母のハツの話をふと立ち聞きして愕然となった百合子は娘らしい潔癖から帰ってきた母を責めた。そこへ十糸子が自殺未遂という電報がきた。母親をふりきって神戸行の汽船にのった百合子は、偶然乗り合わせた宇太郎にすがったが力強くさとす宇太郎の男らしさに救われた。十糸子に「反抗だけじゃいけないのよ」宇太郎の言葉をかみしめながら慰める百合子だった。病院のかえり道、宇太郎は彼女に大井川をひきあわせた。「東京へ行きます、もうお母さんにはお会い出来ないでしょう」と静かに語る大井川に百合子は何も言えなかった。彼女の顔に明るい微笑がよみがえったのは間もなくだった。街で夫婦茶碗を二組買った百合子は、一組は「お母さんと大井川さんに」と、そしてもう一組の大きい方を恥ずかしそうに宇太郎にさし出すのだった。 #ref(ahy.jpg) #br #ref(ahy03.jpg) #br #ref(ahy04.jpg) #br あすの花嫁 -1962/09/09 -製作=日活 -7巻 2,125m カラー シネマスコープ -企画:笹井英男 -監督:野村孝 -助監督:吉田憲二 -脚本:棚田吾郎 -原作:壺井栄 -撮影:横山実 -音楽:池田正義 -美術:千葉一彦 -録音:福島信雅 -照明:河野愛三 -編集:鈴木晄 -製作主任:山野井政則 -スチール:石川久宣 *配役 [#n208b239] -汐崎百合子:吉永小百合 -佐伯宇太郎:浜田光夫 -汐崎フヨ:奈良岡朋子 -汐崎ハツ:村瀬幸子 -大井川親光:宇野重吉 -佐伯宇之助:木島一郎 -佐伯タケ:堀恭子 -宇太郎の父:長尾敏之助 -宇太郎の母:高田栄子 -酒井十糸子:岩本多代 -酒井勝造:下条正巳 -酒井順子:南寿美子 -瀬川:北林谷栄 -芦沢ゆき:清川虹子 -学友A:竹内悦子 -学友B:雨宮美智子 -学友C:水森久美子 -学友D:瀬戸かおり -学友E:和田美登里 -朝香奈緒美:伊藤星子 -巡礼:村田寿男 -門衛:紀原土耕 -看護婦:中庸子 -小豆島の女:立石日佐子 *Add [#gabd63ba] #ref(ahy00.jpg)