#author("2021-11-30T08:33:33+01:00","","") #author("2021-11-30T08:45:13+01:00","","") [[Movie]] *将軍家光の乱心 激突 [#w4822bf5] #ref(im00.png) #br 将軍家光の乱心 激突 三代将軍・徳川家光の後継者である竹千代は、乳母の矢島局と共に渓谷の湯屋で保養していたが、老中阿部重次の命を受けた伊庭庄左衛門が指揮する根来忍者集団に襲撃される。そこに堀田正盛が雇った石河刑部とその配下である多賀谷六兵衛・砥部左平次・祖父江伊織・郡伝右衛門・土門源三郎・猪子甚五右衛門らが現れ、刺客たちを蹴散らした。竹千代と矢島局は刑部たちに無事救出され、堀田家に保護される。竹千代を討ち漏らした阿部は堀田家を訪れ、「5日後に竹千代の元服式を行うので、江戸城に来るように」という家光の命令を伝えたが、この会合で阿部はかつて家来の物頭(ものがしら)であった刑部と再会。阿部は自らの立身のために刑部の妻だった妹を家光の側室・お万の方として差し出していた。竹千代を警護する用心棒の刑部とその暗殺を企む阿部。両者の因縁は断ち切れないものになった。 翌朝、正盛は罠と知りつつ竹千代を伴い江戸に向かうが、その晩に伊庭軍団に襲撃され殺害される。しかし、正盛の一行は伊庭を欺くための囮であり、竹千代は石河たちと共に山中を江戸に向かっていた。伊庭は山中を捜索するが、矢島が竹千代を温めようと火を起こしたため煙で居場所が発覚し、竹千代・矢島・正盛の嫡男で警護していた堀田正俊が捕まり鉱山に監禁されてしまう。刑部ら7人は鉱山に侵入して竹千代ら3人を救出し、伊庭のアジトである鉱山を爆破。伊庭は古河藩にも協力させ、その藩兵を動員した山狩りを行う。 激流の河に飛び込み渡り、滝を登り、渓谷に縄を掛けて伊庭軍団の追撃から幾度となく逃れるが、源三郎が「貰った金の分は十分の仕事をしたから、手を引くべき」と刑部へ訴えるほど、この山狩りで絶体絶命となる。山中にいたある晩、煌々と照らす敵の軍勢を見た竹千代は「余の命を狙うのは父上」と悟る。矢島は命を狙われる理由が、精神に異常をきたしていた家光が「竹千代は自分に似ていないから」という理由で阿部に暗殺を命じたことを刑部らにその事情を語る。矢島は竹千代が世継ぎにならなくてもいいと考え、竹千代と共に将軍家を去ろうとするが、竹千代は父・家光と対決することを決意した。刑部らは理不尽な理由で竹千代を殺そうとする家光への怒りと、それに立ち向かう竹千代に意気を感じ、竹千代の警護を最後まで請け負うことを誓い、江戸城へ向かう。 馬を奪った刑部たちは一気に江戸へ向かおうとするが、伊庭軍団の追撃により仲間は次々に討たれていく。生き残った竹千代・矢島・正俊と刑部・六兵衛・伝右衛門の6人は寂れた宿場町に追い詰められた。竹千代を引き渡すように求める伊庭に対し、刑部は一騎打ちを申し込む。斬り合いの末に刑部は伊庭に勝つが、軍団は躊躇なく突入してきた。伝右衛門は隠れていた油屋にあった油樽に点火。火は次々燃えうつり、宿場町を火の海となった。混乱に乗じて江戸城へ向かおうとするが、銃撃された刑部は落馬。竹千代は刑部を助けようと頭に巻いていたえんじ色の紐を竹千代へ投げた刑部は「走れ!ただひたすら走れ!!」と叱咤し、竹千代・矢島・正俊に江戸城へ帰還するよう促す。周囲には圧倒的な人数で武装した軍団がいるなか、刑部は両手に刀を持ち単身、飛び込んでいった。 竹千代は江戸城へ到着するが、それを聞いた家光は激怒し、阿部に暗殺するように命じる。しかし阿部は「城内での暗殺は大名たちに隠し切れない」と拒否し、家光はお万の方に暗殺を命じる。お万は竹千代を毒殺しようとするが、矢島が遮る。お万は矢島の持つ仕込み小刀を見て、それが夫だった刑部の物と気付き、毒殺を止めて竹千代を家光に引き合わせる。乱心した家光は竹千代を斬り捨てようとするが、竹千代を守ろうと身を乗り出した矢島が斬られ、彼女は仕込み小刀で家光を刺し殺す。裏切りをなじる家光に対し、お万は「愛する者を奪った」と積年の恨みをぶつけ、家光の死体を前にして狂喜する。事態を知った阿部は「上様は急の病で亡くなられた」と公表し、竹千代が次期将軍に選ばれる。家光の葬儀が執り行われる中、竹千代は家光の位牌に抹香を投げつけ、阿部は全ての責任を負って切腹する。 葬儀後、竹千代は石河から受け取ったえんじ色の紐を手にしながら、助け支えてくれた7人たちに思いを馳せていた。 -製作=東映(京都撮影所) -1989.01.14 -110分 カラー ワイド -企画:日下部五朗 -プロデューサー:本田達男 厨子稔雄 中山正久 -監督:降旗康男 -助監督:清水彰 -アクション監督:千葉真一 -脚本:中島貞夫 松田寛夫 -原作:中島貞夫 松田寛夫 -撮影:北坂清 -音楽:佐藤勝 -美術:井川徳道 岡田一佳 -照明:渡辺喜和 -編集:玉木濬夫 -出演:緒形拳 茂山一平 千葉真一 松方弘樹 二宮さよ子 京本政樹(家光) 丹波哲郎 織田裕二 #ref(im01.png) #br #ref(im02.png) #br #ref(im03.png) #br #ref(im04.png) #br #ref(im05.png) #br #ref(im06.png) #br #ref(im07.png) #br #ref(im08.png) #br #ref(im09.png) #br //#ref(im10.png) #br -緒形拳 : 石河刑部 -加納みゆき : 矢島局(綱吉の乳母) -二宮さよ子 : お万の方 -真矢武 : 堀田正俊 -織田裕二 : 砥部左平次 -浅利俊博 : 祖父江伊織 -荒井紀人 : 郡伝右衛門 -成瀬正孝 : 土門源三郎 -丹波哲郎 : 堀田正盛 -長門裕之 : 多賀谷六兵衛 -胡堅強 : 猪子甚五右衛門 -茂山逸平 : 竹千代 -京本政樹 : 徳川家光 -松方弘樹 : 阿部重次 -千葉真一 : 伊庭庄左衛門 ※キャストロールには表記されず、スタッフロールにアクション監督として役名と共にクレジット その他 -福本清三 -林彰太郎 -有川正治 -川浪公次郎 -宮城幸生 -笹木俊志 -木谷邦臣 -志茂山高也 -小峰隆司 -平河正雄 -司裕介 -小船秋夫 -石井洋充 -入江武俊 -丘祐子 -森松豊文 -久米朗子 -桃山舞子 -陳国安(中国) -王松平(中国) ジャパン・アクション・クラブ -栗原敏 : 伊庭庄左衛門の家来の侍A -関根大学 : 伊庭の家来の侍B -崎津隆介 : 伊庭が率いる根来忍者A -甲斐道夫 : 伊庭が率いる根来忍者Bと、石河刑部と戦う伊庭(一部) -清家利一 : 伊庭が率いる根来忍者C -塩谷庄吾 : 伊庭が率いる根来忍者D -稲田龍雄 : 堀田正盛の家来 -久保田香織 - 矢島局の乗馬 -卯木浩二 - 多賀谷六兵衛(川への飛び込み、乗馬の一部、火だるま) -高良隆志 - 石河の乗馬(一部)、伊庭と戦う石河(一部) -佐々木俊彦 - 砥部左平次の乗馬[7] -諸鍛冶裕太 - 馬と共に崖を墜落、スタントのリハーサルを担当 -井上清和 -西村陽一 -藤川聡 -武田滋裕 -得居寿 -二宮秀夫 -中村健人 -坂本隆 -奥住英明 -村上良一 -辻本良紀 -野々村仁 -宮本浩充 -野中博之 #br