#author("2020-12-14T14:23:35+09:00","","")
[[Movie]]

[[石原慎太郎>Writer/石原慎太郎]]

[[ANA/浅野里香/ブラタモリ(葉山)]]

[[大東亜企業年鑑/石原プロモーション]]

*狂った果実 [#zff0bbe2]

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夏の逗子海岸で、大学生と高校生の兄弟二人が、ヨットやボートで遊んでいる。兄の夏久は、太陽族と呼ばれ、享楽的で不良っぽい。反して弟の春次は、かたくて純真なタイプで、女性にもうぶである。あるとき、二人は恵梨という美女と海で知り合う。春次は彼女に惹かれ、真剣な思いで次第につきあうようになる。ところが別の日に横浜のクラブで恵梨を見かけた兄の夏久は、彼女に夫がいたことを知る。春次との浮気を正当化する恵梨だが、夏久は弟に言わない代わりに自分と浮気するように迫り、強引に抱きしめ関係を持ってしまう。恵梨は春次に心はあるものの、夏久の魅力、肉体にも惹かれていく。あるとき夏久は、弟を出し抜いて恵梨をヨットで海に連れ出し、弟も夫も捨てて俺についてくるようにと迫る。恵梨を奪われたと知った春次は、二人が乗ったヨットをモーターボートで徹夜で探す。とうとう二人が一緒のところを見つけた春次は、ヨットの周囲を無言で何度も回り続ける。兄は、お前の勝ちだと言い、恵梨は、春次の名前を呼んで海に飛び込む。しかし春次はボートで恵梨をはね、ヨットに体当たりするのだった。

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狂った果実

製作=日活 
1956.07.12 
9巻 2,356m 86分 白黒


-製作:水の江滝子
-監督:中平康
-助監督:蔵原惟繕
-脚本:石原慎太郎
-原作:石原慎太郎
-撮影:峰重義
-音楽:佐藤勝 武満徹
-美術:松山崇
-録音:神谷正和
-照明:三尾三郎
-編集:辻井正則
-スクリプター:木村雪恵
-スチール:斎藤耕一
-製作主任:桜井宏信 栗橋正敏
-特殊撮影:日活特殊技術部

*配役 [#jff1133a]
-滝島夏久:石原裕次郎
-滝島春次:津川雅彦
-父親:深見泰三
-母親:藤代鮎子
-恵梨:北原三枝
-恵梨の夫:ハロルド・コンウェイ
-平沢フランク:岡田真澄
-道子:東谷暎子(ひがしたにえいこ)

-相田:木浦昭芳
-手塚:島崎喜美男
-島:加茂嘉久
-鎌倉の家の婆や:紅沢葉子
-恵梨の仲間の女:渡規子
-その夫:ピエール・モン
-鎌倉の貸家の女:竹内洋子
-立話しの女A:原恵子
-立話しの女B:潮けい子
-ボート・マスター:近藤宏
-漁師:山田禅二
-〃:峰三平
//-特別出演:石原慎太郎

-海岸の学生:長門裕之(特別出演)
-海岸の学生:[[石原慎太郎>Writer/石原慎太郎]](特別出演)

-宮路正義 中村美津子 明石涼子 関田裕 北茂朗 寺島哲 大美善助 北浜久 川口凡人 加藤良朗

*Add [#y3d66ee5]

1956年、日活により映画化・公開(太陽族映画)された。石原慎太郎が同名の原作小説を書き始める段階で日活から「映画化したい」という話があり、慎太郎が弟・裕次郎の主演を条件に承諾したという。慎太郎自身が脚本も手がけている。

当初、日活側は裕次郎を弟の春次役に起用し、兄の夏久には三國連太郎を起用しようとしたが、「役回りが年齢的に自分に合わない」という理由で三國が辞退、慎太郎はある結婚式でたまたま見かけた1人の少年のことを思い出した。それが津川雅彦であり、最後には「彼でなければ駄目だ」という慎太郎の強力な推薦により春次役での出演が決定、裕次郎は夏久役に回った。ちなみに、津川の芸名もこの作品に出演した時に慎太郎が自らの小説『太陽の季節』のメインキャラクター「津川竜哉」から命名した(いずれのエピソードも慎太郎の小説『弟』)


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