#author("2020-11-16T19:25:37+09:00","","")
[[TV/剣客商売/藤田まこと版/第5シリーズ]]

*第07話「新妻」 [#z5e153de]

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旅の帰路、大治郎は襲撃を受ける。同姓同名の男と間違われたのだ。大治郎は彼を江戸まで守ろうと決心する。

秋山小兵衛(藤田まこと)と大治郎(山口馬木也)父子は、恩ある人の葬儀に参列するために大坂への旅に出た。留守中、おはる(小林綾子)は不二楼に滞在するが、大事にされ過ぎてかえって気詰まりを感じている。それで、おもと(梶芽衣子)に頼んで不二楼の掃除や料理運びをするようになった。三冬(寺島しのぶ)は父親の田沼意次(平幹二朗)の屋敷に小太郎と一緒にいる。
 小兵衛と大治郎は大坂を離れ、東海道の三河を旅していた。豊川稲荷には小兵衛の知人がいて、小兵衛は寄り道をすることにし、大治郎は先を急いだ。ところが大治郎を見送った後、小兵衛は熱を出してしまう。同宿した長瀬達之助(林与一)という年配の侍が薬をくれた。小兵衛は達之助に好感を持ったが、達之助は急いで宿をたった。
 ある宿場町の宿の平助(沼田爆)という主人が、大治郎に手紙が届いていると言う。差出人はなく、「長瀬達之助が、宿はずれの寺で待つ。潔く出向くが良い」と書かれている。まるで覚えのないことだが、剣客として気づかないままに恨まれているかも知れないと、大治郎は寺へ行った。雪の夜である。寺の境内には数人の侍が待ち伏せをし、大治郎に斬りかかってきたが、人違いと分かり動揺した。一団の中に達之助がいた。
 宿に帰った大治郎が平助に聞くと、この夜の泊り客で侍は鳥居小四郎(増沢望)という浪人一人だけだった。大治郎と年恰好が似ているという。大治郎は小四郎の部屋を訪ねて名乗り、「あなたに間違われて、ひどい目に遭うところだった。あなたの本名は、あきやまだいじろうではないか」と尋ねる。
 ためらっていた小四郎が答えた。やはり秋山大次郎が本名。そして、大治郎の人柄を信じて、命を狙われるようになった理由を、夜明け近くまでかかってすべて話した。
 小四郎はある藩の勘定方をしていたが、藩の公金を千二百両も横領したとの、身に覚えのない疑いをかけられた。本当に横領したのは国家老で、その罪を着せられて捕らえられる寸前に国許を逃げ出した。江戸に行って、公儀の評定所で無実を訴えるつもりである。国家老が差し向けた追手が、達之助を長として後を追った。
 大治郎は小四郎を、無事に江戸まで送り届けようと思った。だが予想したとうりに、長瀬らが待ち伏せをしていた。大治郎は小四郎には刀を抜かせずに、達之助を残して四人に、動けなくなる程度の傷を負わせた。その夜はある寺で一夜を明かした。
 翌日、達之助一人が松林で待ち伏せしていた。達之助は他の追っ手とは段違いに剣を使う。大治郎と対決しながら達之助は小四郎に、「大次郎、短慮に走るでない。藩をつぶす気か。その方の家族はどうなる」と訴える。だが小四郎は泣きそうな顔で、「もはや、この世には私一人」と答える。
 そこに街道をやってきた小兵衛が来て、大治郎と達之助の斬りあいに驚く。小兵衛が止めようとする矢先、大治郎の剣が達之助の胴を裂いた。倒れた達之助に小兵衛が駆け寄る。ひん死の達之助に小四郎が、「義父上!」と叫んだ。
 小四郎は達之助の娘おふく(大越史歩)の婿だった。そしておふくは、父親が国家老の命令でわが夫を捕らえる役目になったことを知ると、「生きていては二人の心の重荷」と自害したのだった。そのことを聞いた達之助は、「おふくにはわしが、あの世で謝る」と言って息絶えた。小四郎はただ泣き、小兵衛と大治郎は暗然とした思いだった。
 江戸に着いた小四郎は、約束どうりに評定所に行く。小兵衛は大治郎に、なぜ小四郎を守ろうとしたかを聞いた。「小四郎が三月前に娶った新妻が、夫の決意を鈍らせまいと自害した話を聞いて、その妻のために守る気になった。自分も三冬と祝言を挙げたばかりの時に、ある剣客と立会いをした。その時に健気に振舞った三冬を思い出したので」と大治郎は言った。

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第7話「新妻」

-長瀬達之助 - 林与一
-鳥居小四郎(浪人・本名「秋山大次郎」) - 増沢望
-おふく - 大越史歩
-平助 - 沼田爆

--秋山小兵衛 … 藤田まこと
--秋山大治郎 … 山口馬木也
--三冬 … 寺島しのぶ
--おはる … 小林綾子
--四谷の弥七 … 三浦浩一
--長瀬達之助 … 林 与一
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--鳥居小四郎 … 増沢 望
--おふく … 大越史歩
--不二楼おもと … 梶 芽衣子

--ナレーター:橋爪 功

*Add [#c8965140]

林与一
曾祖父は大阪の歌舞伎役者初代中村鴈治郎
妻 [[小川知子>Singer/小川知子]] (1977年 - 1983年 離婚)→一般人女性 (1988年 - )

最初視聴し強く印象に残った作品

林与一の演技もさることながら、舞台となる風景のうつくしさが心に残っていたのだ

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