#author("2019-09-23T15:17:22+09:00","","")
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*2019-09-09 [#r83e51e6]

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-【ロシュフォールAFP=時事】フランスで5日、夜明けを告げるニワトリの鳴き声がうるさくて眠れないと主張する住民が起こした訴訟の判決公判があり、裁判所は、おんどりの「モーリス」には鳴く権利があると認める判決を下した。(写真はフランス西部オレロン島サンピエールドレロンの自宅で取材を受ける、おんどりの「モーリス」と飼い主のコリンヌ・フソーさん)

-訴えられたのは、フランス西部の大西洋岸に浮かぶ風光明媚(めいび)なオレロン島に暮らすモーリスと飼い主のコリンヌ・フソーさん。裁判は、地方にありがちな地元住民と別荘所有者の対立を象徴する騒動として世界の注目を集め、フランスでは「モーリスを守れ」と題した嘆願に14万人が署名し、モーリスの写真が「鳴かせて」と訴えるTシャツが登場する騒ぎとなっていた。

-フソーさんの代理人弁護士は、「モーリスが勝訴した。原告側は、モーリスの飼い主に賠償金1000ユーロ(約12万円)を支払わなければならない」とAFPに語った。
-仏西部ロシュフォールで開かれた裁判でフソーさんは、自宅の隣に立つ別荘を購入した原告夫妻の他には、モーリスの鳴き声に苦情を寄せた住民はいないと証言していた。

-一方、仏中部オートビエンヌ県から引っ越してきた元農家のジャンルイ・ビロンさんと妻ジョエルさんは、毎朝4時にモーリスのけたたましいモーニングコールでたたき起こされていると主張していた。

-ビロン夫妻の苦情を受け、フソーさんは鶏小屋を黒い布で覆ってモーリスにまだ夜明けではないと思わせる作戦など、どうにか鳴くのを止めようとさまざまな方法を試みたが、全て失敗したという。

-裁判所はビロン夫妻の訴えを確かめるため、3夜連続で夫妻の家に職員を派遣し、モーリスが鳴く時間と声の大きさを調べた。すると、モーリスは午前4時からではなく、午前6時半~7時の間に「断続的に」鳴いていた。また、鳴き声は「単に聞こえるだけ」で、窓を閉めておけば決してうるさいとは言えない音量だったという。

-裁判所は、この訴訟を「取るに足らない」と評し、穏便な解決を目指すべきだったとして原告のビロン夫妻を厳しく叱責した。
-判決後、フソーさんは裁判所の外で「コケコッコー」と勝ちどきを上げ、「言葉にならない」と喜びをあらわにした。さらに、裁判結果について「同じような状況にある全ての人にとっての勝利だ。これが前例になることを望む」とコメント。地方の生活に根付いたさまざまな音を保護するため、新たに「モーリス法」を制定することを提案した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/09/09-08:41)





-ニワトリに「鳴く権利」 仏裁判、「うるさい」との訴え棄却
2019年9月9日 16:55東京新聞

-フランス西部ロシュフォールの地裁は五日、避暑地として知られる島でニワトリが早朝に鳴いてうるさいと訴える別荘所有者の訴えを棄却した。都市と地方住民の対立として注目を集めていた。仏メディアが伝えた。 (パリ支局・竹田佳彦)

-訴訟は今年七月、仏西部オレロン島に別荘を所有する退職者夫婦が、隣人のおんどり「モーリス」がうるさいとして起こした。早朝は近隣住民の平穏な生活を守るため、飼い主には鳴かせないようにする義務がある、と主張。原告側は「金持ちの都会人と田舎の対立ではなく、騒音の問題だ」と強調した。

-一方、被告側の飼い主の女性は「田舎ではニワトリもカエルも、ウシも鳴くものだ」と述べ、真っ向から対立。弁護士も「二〇一八年の裁判所の調査では、六時四十一分から七時まで鳴いただけだ」と指摘した。

-オレロン島は人気の避暑地で、冬期七千人の人口が夏期には三万五千人に膨らむ。田舎ならではの生活環境の保護を訴える住民らも被告を支援するなど、関心は高かった。

-仏各地では近年、ニワトリの鳴き声や教会の鐘の音がうるさいとする訴えが相次いでいる


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