Movie/天国にいちばん近い島
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[[Movie]] *天国にいちばん近い島 [#w77f7ef0] #ref(1704801286470.jpg) #br -角川映画において原田知世が主演した3作目。デビュー作『時をかける少女』と同じく大林宣彦がメガホンを取った。同時上映は薬師丸ひろ子主演『Wの悲劇』。配給収入は15億5千万円。原田が歌う同名主題歌『天国にいちばん近い島』はオリコンチャート週間1位を記録した。 *ストーリー [#w583b30a] -桂木万里は、急死した父・次郎の葬儀を終え、車の中で父が話していた「天国にいちばん近い島」のことを思い出していた。万里は元来、無口でおとなしい性格の女の子だった。父・次郎が時折話すニューカレドニアのことが唯一、万里の心をときめかせていた。万里は葬儀の後、母・光子にニューカレドニアに行きたいと話す。光子は無口でおとなしい性格の万里が初めて自分で何かをしようとしていることを認める。 - -冬休みのツアーに参加して島に着いた彼女は、一人自転車でヌメアの街に出て、景色を見て回るが、何か違うように思えた。日系三世の青年・タロウと出会い、名も聞かずに別れた。ふとしたことで、中年男の偽ガイド・深谷有一と知り合い、彼のガイドを受けることになった。彼女から「天国にいちばん近い島」の話を聞いた深谷はイル・デ・パン島に連れて行くが、違っていた。深谷は「太陽が沈む時に緑色の光が見えると幸福が訪れるという[注 1]。君にぜひ見て欲しいんだ。20年前に見えたと言った人がいた。あの人は他の誰にも似ていないんだ」という。 - -万里は、タロウを探しに市場に出かけて見つける。今度はタロウに教えられたウベア島へ、一人船に乗って出かける。万里はウベアで、島の人達の歓迎を受けるが、ここもまた違っていた。海辺を歩いていた彼女は、エイを踏んで倒れショックで熱を出す。そのため、ツアーの帰りの飛行機に乗り遅れてしまい、ホテルを追い出され、ヨットで一晩明かそうとしているところを警察に保護された。身元引受人としてタロウが迎えに来て、万里は次の飛行機が飛ぶまで、タロウの家にいることになった。ある日、祖父・タイチから観光客を好きになるなと忠告されたタロウは、もうすぐウベアに行かなくてはならないからと、ヌメアのホテルに彼女の部屋を取ったと告げる。万里は自分に嫌気がさし、ドラム缶の風呂の中で泣く。 - -次の日、エッセイスト・村田圭子と戦争未亡人・石川貞が訪れた。貞の夫が死んだ海を一緒に見に行った万里は貞から人を好きになることへの誇りを教えられる。貞たちのいるホテルに移り、そこで深谷と会う。深谷と圭子はかつての恋人であった。二人は万里の言葉で、20年ぶりに愛を確かめ合った。その夜、万里は荷物の中からタロウの手紙とお金の入った袋を見つける。手紙には「このお金で日本に帰って下さい」とあった。「我がままを言っても、言い過ぎるほど人生は長くはないわ」という貞にお金を借りた万里は、タロウのいるウベアに飛んだ。タロウは子供たちに紙芝居を見せていた。万里は、彼にお金を返し、私にも見せてほしいと言う。二人は、紙芝居が終わった後、「私の天国にいちばん近い島を見つけた。それは眼の前にあります」「僕もニッポンを見つけた。それは万里さんです」と告げ合った。日本に帰国した万里は明るい女の子と変貌していた。 *出演 [#s420c9a4] -桂木万里:原田知世 -タロウ・ワタナベ:高柳良一 -深谷有一:峰岸徹 -村田圭子:赤座美代子 -酋長:エティエヌ・ワモウ -トム:ジル・ピーターセン -ジェローム:ジョルジュ・ワヘオ -タイチ・ワタナベ:泉谷しげる -ユキコ・ワタナベ:峰岸美帆 -桂木次郎:高橋幸宏 -桂木光子:松尾嘉代 -青山良男:小林稔侍 -山本福子:小河麻衣子 -中山千枝:石井きよみ -マダム・ヒロコ:入江若葉 -西尾久造:室田日出男 -西尾みづほ:荒井由紀子 -西尾みやび:赤松由佳子 -石川貞:乙羽信子 -老フロントマン:薩谷和夫 *スタッフ [#o51fc689] -監督・編集:大林宣彦 -脚本:剣持亘 -潤色:大林宣彦、小倉洋二 -撮影監督:阪本善尚 -美術:薩谷和夫 -助監督:小倉洋二、内藤忠司、中村洋二郎、中村明 -音楽:朝川朋之 -主題歌:原田知世「天国にいちばん近い島」(作詞:康珍化、作曲:林哲司、編曲:萩田光雄) -背景:島倉二千六 -特殊メイク協力:原口智生 -現像:東洋現像所 -MA:アバコクリエイティブスタジオ -プロデュース:坂上順(東映)、菅原比呂志 -製作:角川春樹事務所 -協力:フランス航空、ニューカレドニア政府、ニューカレドニア政府観光局 -製作協力:PSC
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[[Movie]] *天国にいちばん近い島 [#w77f7ef0] #ref(1704801286470.jpg) #br -角川映画において原田知世が主演した3作目。デビュー作『時をかける少女』と同じく大林宣彦がメガホンを取った。同時上映は薬師丸ひろ子主演『Wの悲劇』。配給収入は15億5千万円。原田が歌う同名主題歌『天国にいちばん近い島』はオリコンチャート週間1位を記録した。 *ストーリー [#w583b30a] -桂木万里は、急死した父・次郎の葬儀を終え、車の中で父が話していた「天国にいちばん近い島」のことを思い出していた。万里は元来、無口でおとなしい性格の女の子だった。父・次郎が時折話すニューカレドニアのことが唯一、万里の心をときめかせていた。万里は葬儀の後、母・光子にニューカレドニアに行きたいと話す。光子は無口でおとなしい性格の万里が初めて自分で何かをしようとしていることを認める。 - -冬休みのツアーに参加して島に着いた彼女は、一人自転車でヌメアの街に出て、景色を見て回るが、何か違うように思えた。日系三世の青年・タロウと出会い、名も聞かずに別れた。ふとしたことで、中年男の偽ガイド・深谷有一と知り合い、彼のガイドを受けることになった。彼女から「天国にいちばん近い島」の話を聞いた深谷はイル・デ・パン島に連れて行くが、違っていた。深谷は「太陽が沈む時に緑色の光が見えると幸福が訪れるという[注 1]。君にぜひ見て欲しいんだ。20年前に見えたと言った人がいた。あの人は他の誰にも似ていないんだ」という。 - -万里は、タロウを探しに市場に出かけて見つける。今度はタロウに教えられたウベア島へ、一人船に乗って出かける。万里はウベアで、島の人達の歓迎を受けるが、ここもまた違っていた。海辺を歩いていた彼女は、エイを踏んで倒れショックで熱を出す。そのため、ツアーの帰りの飛行機に乗り遅れてしまい、ホテルを追い出され、ヨットで一晩明かそうとしているところを警察に保護された。身元引受人としてタロウが迎えに来て、万里は次の飛行機が飛ぶまで、タロウの家にいることになった。ある日、祖父・タイチから観光客を好きになるなと忠告されたタロウは、もうすぐウベアに行かなくてはならないからと、ヌメアのホテルに彼女の部屋を取ったと告げる。万里は自分に嫌気がさし、ドラム缶の風呂の中で泣く。 - -次の日、エッセイスト・村田圭子と戦争未亡人・石川貞が訪れた。貞の夫が死んだ海を一緒に見に行った万里は貞から人を好きになることへの誇りを教えられる。貞たちのいるホテルに移り、そこで深谷と会う。深谷と圭子はかつての恋人であった。二人は万里の言葉で、20年ぶりに愛を確かめ合った。その夜、万里は荷物の中からタロウの手紙とお金の入った袋を見つける。手紙には「このお金で日本に帰って下さい」とあった。「我がままを言っても、言い過ぎるほど人生は長くはないわ」という貞にお金を借りた万里は、タロウのいるウベアに飛んだ。タロウは子供たちに紙芝居を見せていた。万里は、彼にお金を返し、私にも見せてほしいと言う。二人は、紙芝居が終わった後、「私の天国にいちばん近い島を見つけた。それは眼の前にあります」「僕もニッポンを見つけた。それは万里さんです」と告げ合った。日本に帰国した万里は明るい女の子と変貌していた。 *出演 [#s420c9a4] -桂木万里:原田知世 -タロウ・ワタナベ:高柳良一 -深谷有一:峰岸徹 -村田圭子:赤座美代子 -酋長:エティエヌ・ワモウ -トム:ジル・ピーターセン -ジェローム:ジョルジュ・ワヘオ -タイチ・ワタナベ:泉谷しげる -ユキコ・ワタナベ:峰岸美帆 -桂木次郎:高橋幸宏 -桂木光子:松尾嘉代 -青山良男:小林稔侍 -山本福子:小河麻衣子 -中山千枝:石井きよみ -マダム・ヒロコ:入江若葉 -西尾久造:室田日出男 -西尾みづほ:荒井由紀子 -西尾みやび:赤松由佳子 -石川貞:乙羽信子 -老フロントマン:薩谷和夫 *スタッフ [#o51fc689] -監督・編集:大林宣彦 -脚本:剣持亘 -潤色:大林宣彦、小倉洋二 -撮影監督:阪本善尚 -美術:薩谷和夫 -助監督:小倉洋二、内藤忠司、中村洋二郎、中村明 -音楽:朝川朋之 -主題歌:原田知世「天国にいちばん近い島」(作詞:康珍化、作曲:林哲司、編曲:萩田光雄) -背景:島倉二千六 -特殊メイク協力:原口智生 -現像:東洋現像所 -MA:アバコクリエイティブスタジオ -プロデュース:坂上順(東映)、菅原比呂志 -製作:角川春樹事務所 -協力:フランス航空、ニューカレドニア政府、ニューカレドニア政府観光局 -製作協力:PSC
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