Movie/無宿
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[[Movie]] [[梶芽衣子>Actress/梶芽衣子]] #ref(yn00.jpg) #br *無宿 [#o1ec76ca] 昭和十二年夏、粋な着流しの穴吹錠吉と、白い麻の背広に力ンカン帽の駒形玄造が出所した。駒玄は坂東梅之丞率いるドサ廻りの芝居小屋に舞い戻った。錠吉の方は、兄費分の女房ユキノを女郎屋へ訪ねるが、既にユキノは死んでいた。女郎のサキエは、ユキノの死因は自殺で、自分も同じ道を巡るのは嫌だ、足抜けさせて欲しい、と錠吉に哀願する。丁度、遊びに来ていた駒玄の助けを貸りて、錠吉はサキエを足抜きさせてやった。しかし、人混みで錠吉を見失ってしまったサキエは、梅之丞一座にいる駒玄と出会った。その時駒玄は、サキエから、錠吉が元潜水夫だった事を聞き、自分の「計画」に錠吉を引き込む決意をした。駒玄とサキエは兄貴分の仇・人斬り仙蔵を狙っている錠吉を捜し廻った。そして、とある宿屋で錠吉を見つけた駒玄は、錠吉に、山陰沖に沈んでいるバルチック艦隊の軍用金引き上げの話を持ちかけるが、錠吉は無視し、再び姿を消した。サキエを追って来た玉井組に追われた駒玄とサキエは、とある賭場で錠吉が捜し求めている仙蔵と会った。そこへ錠吉もやって来た。駒玄が止めるのを振り切った錠吉は、仙蔵と対決、兄貴分の仇を討った。だが仙蔵は死ぬ間際、兄貴分を殺せ、と命じたのは親分の大場である事を錠吉に告げた。そして、錠吉はまたもや駒玄とサキエの前から姿を消した。錠吉の事を諦めた駒玄は、サキエとともに山陰の海へ行き、駒玄の父の使用人だった為造の家へ巡り着いた。目指す海域は軍の立入禁止区域となっていたが、駒玄は為造から舟を買い、サキエに呼吸ポンプをこがせて、自ら潜って金を探し廻った。そんな時、大場親分を殺し、追手から逃れて来た錠吉が、二人のいる海岸へやって来た。そして、錠吉も駒玄と交替で海に潜ることになった。数日後、沈んでいる船の残骸を発見、大金はもうすぐ目の前とばかり大喜びする。しかし、そこへ錠吉を追っている大場の子分の辰平たちが現われた。辰平たちと対決しようとする錠吉を、駒玄は持っていた舟の残骸で殴り倒し、「ここは立入禁止区域だ!」と叫びながら彼らに近づくが、いきなり拳銃で射たれてしまった。気が付いた錠吉も駒玄に近づこうとした時、弾丸が二、三発命中、その場に倒れた。二人が死ぬのを見ていたサキエは、愕然として、砂浜に膝を落とすのだった。 #ref(yn.jpg) #br #ref(yn02.jpg) 『無宿』(やどなし) -製作=勝プロダクション 配給=東宝 -1974/10/09 -2,649m 97分 カラー シネマスコープ -製作:勝新太郎 西岡弘善 真田正典 -監督:斎藤耕一 -助監督:市古聖智 -脚本:中島丈博 蘇武道男 -撮影:坂本典隆 -音楽:青山八郎 -美術:太田誠一 -録音:大角正夫 -照明:中岡源権 -編集:谷口登司夫 -スチール:大谷栄一 -擬斗:楠本栄一 *配役 [#o9ade2c2] #ref(yn09.jpg) #br #ref(yn10.jpg) #br #ref(yn08.jpg) #br #ref(yn07.jpg) #br #ref(yn06.jpg) #br #ref(yn05.jpg) #br #ref(yn04.jpg) #br #ref(yn03.jpg) #br -穴吹錠吉:高倉健 -駒形玄造:勝新太郎 -サキエ:梶芽衣子 -板東梅之丞:藤間紫 -安:山城新伍 -百合香:栗崎昇 -辰平:中谷一郎 -大場親分:大滝秀治 -遺手姿さん:木下サヨ子 -磯吉:今井健二 -勇作:石橋蓮司 -玉井組乾分A:伊吹新吾 -ユキノ:荒木道子 -ガセネタ売り:神津善行 -為造:殿山泰司 -常泰:三上真一郎 -斐川仙蔵:安藤昇 #ref(yn11.jpg) #br #ref(yn12.jpg) #br *出演者 [#p3a80770] -駒形玄造:勝新太郎 ※クレジットトップ -サキエ:[[梶芽衣子>Actress/梶芽衣子]]==Nude -斐川仙蔵:安藤昇 -板東梅之丞:藤間紫 -安:山城新伍 -辰平:中谷一郎 -常泰:三上真一郎 -磯吉:今井健二 -大場親分:大滝秀治 -為造:殿山泰司 -ガセネタ売り:神津善行 -ユキノ:荒木道子 -勇作:石橋蓮司 -百合香:栗崎昇 -遺手姿さん:木下サヨ子 -玉井組乾分A:伊吹新吾 -轟謙二 -北村英三 -原口剛 -鈴木康弘 -秋山勝俊 -藤春保 -暁新太郎 -南部彰三 -小柳圭子 -岡本健 -細井伸悟 -小川宗一 -山岡鋭二郎 -武見和士朗 -下元年世 -穴吹錠吉:高倉健 ※クレジットトメ *Add [#h60e1ce1] これだけの人員を集めて「文太」さんに負けるわけがない 興行 前年1973年の岡田茂東映社長と俊藤浩滋プロデューサーの製作方針を巡る対立、東映お家騒動は(海軍横須賀刑務所#製作を参照)、同年3月、関東東映会の佐々木進会長を立て表面上の和解がなされたが、岡田は実際は俊藤に近いがお家騒動で中立を守った菅原文太主演の『実録飛車角 狼どもの仁義』を『無宿』と同時期にぶつける嫌がらせを行った。『無宿』の興行は惨敗したとされる。
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[[Movie]] [[梶芽衣子>Actress/梶芽衣子]] #ref(yn00.jpg) #br *無宿 [#o1ec76ca] 昭和十二年夏、粋な着流しの穴吹錠吉と、白い麻の背広に力ンカン帽の駒形玄造が出所した。駒玄は坂東梅之丞率いるドサ廻りの芝居小屋に舞い戻った。錠吉の方は、兄費分の女房ユキノを女郎屋へ訪ねるが、既にユキノは死んでいた。女郎のサキエは、ユキノの死因は自殺で、自分も同じ道を巡るのは嫌だ、足抜けさせて欲しい、と錠吉に哀願する。丁度、遊びに来ていた駒玄の助けを貸りて、錠吉はサキエを足抜きさせてやった。しかし、人混みで錠吉を見失ってしまったサキエは、梅之丞一座にいる駒玄と出会った。その時駒玄は、サキエから、錠吉が元潜水夫だった事を聞き、自分の「計画」に錠吉を引き込む決意をした。駒玄とサキエは兄貴分の仇・人斬り仙蔵を狙っている錠吉を捜し廻った。そして、とある宿屋で錠吉を見つけた駒玄は、錠吉に、山陰沖に沈んでいるバルチック艦隊の軍用金引き上げの話を持ちかけるが、錠吉は無視し、再び姿を消した。サキエを追って来た玉井組に追われた駒玄とサキエは、とある賭場で錠吉が捜し求めている仙蔵と会った。そこへ錠吉もやって来た。駒玄が止めるのを振り切った錠吉は、仙蔵と対決、兄貴分の仇を討った。だが仙蔵は死ぬ間際、兄貴分を殺せ、と命じたのは親分の大場である事を錠吉に告げた。そして、錠吉はまたもや駒玄とサキエの前から姿を消した。錠吉の事を諦めた駒玄は、サキエとともに山陰の海へ行き、駒玄の父の使用人だった為造の家へ巡り着いた。目指す海域は軍の立入禁止区域となっていたが、駒玄は為造から舟を買い、サキエに呼吸ポンプをこがせて、自ら潜って金を探し廻った。そんな時、大場親分を殺し、追手から逃れて来た錠吉が、二人のいる海岸へやって来た。そして、錠吉も駒玄と交替で海に潜ることになった。数日後、沈んでいる船の残骸を発見、大金はもうすぐ目の前とばかり大喜びする。しかし、そこへ錠吉を追っている大場の子分の辰平たちが現われた。辰平たちと対決しようとする錠吉を、駒玄は持っていた舟の残骸で殴り倒し、「ここは立入禁止区域だ!」と叫びながら彼らに近づくが、いきなり拳銃で射たれてしまった。気が付いた錠吉も駒玄に近づこうとした時、弾丸が二、三発命中、その場に倒れた。二人が死ぬのを見ていたサキエは、愕然として、砂浜に膝を落とすのだった。 #ref(yn.jpg) #br #ref(yn02.jpg) 『無宿』(やどなし) -製作=勝プロダクション 配給=東宝 -1974/10/09 -2,649m 97分 カラー シネマスコープ -製作:勝新太郎 西岡弘善 真田正典 -監督:斎藤耕一 -助監督:市古聖智 -脚本:中島丈博 蘇武道男 -撮影:坂本典隆 -音楽:青山八郎 -美術:太田誠一 -録音:大角正夫 -照明:中岡源権 -編集:谷口登司夫 -スチール:大谷栄一 -擬斗:楠本栄一 *配役 [#o9ade2c2] #ref(yn09.jpg) #br #ref(yn10.jpg) #br #ref(yn08.jpg) #br #ref(yn07.jpg) #br #ref(yn06.jpg) #br #ref(yn05.jpg) #br #ref(yn04.jpg) #br #ref(yn03.jpg) #br -穴吹錠吉:高倉健 -駒形玄造:勝新太郎 -サキエ:梶芽衣子 -板東梅之丞:藤間紫 -安:山城新伍 -百合香:栗崎昇 -辰平:中谷一郎 -大場親分:大滝秀治 -遺手姿さん:木下サヨ子 -磯吉:今井健二 -勇作:石橋蓮司 -玉井組乾分A:伊吹新吾 -ユキノ:荒木道子 -ガセネタ売り:神津善行 -為造:殿山泰司 -常泰:三上真一郎 -斐川仙蔵:安藤昇 #ref(yn11.jpg) #br #ref(yn12.jpg) #br *出演者 [#p3a80770] -駒形玄造:勝新太郎 ※クレジットトップ -サキエ:[[梶芽衣子>Actress/梶芽衣子]]==Nude -斐川仙蔵:安藤昇 -板東梅之丞:藤間紫 -安:山城新伍 -辰平:中谷一郎 -常泰:三上真一郎 -磯吉:今井健二 -大場親分:大滝秀治 -為造:殿山泰司 -ガセネタ売り:神津善行 -ユキノ:荒木道子 -勇作:石橋蓮司 -百合香:栗崎昇 -遺手姿さん:木下サヨ子 -玉井組乾分A:伊吹新吾 -轟謙二 -北村英三 -原口剛 -鈴木康弘 -秋山勝俊 -藤春保 -暁新太郎 -南部彰三 -小柳圭子 -岡本健 -細井伸悟 -小川宗一 -山岡鋭二郎 -武見和士朗 -下元年世 -穴吹錠吉:高倉健 ※クレジットトメ *Add [#h60e1ce1] これだけの人員を集めて「文太」さんに負けるわけがない 興行 前年1973年の岡田茂東映社長と俊藤浩滋プロデューサーの製作方針を巡る対立、東映お家騒動は(海軍横須賀刑務所#製作を参照)、同年3月、関東東映会の佐々木進会長を立て表面上の和解がなされたが、岡田は実際は俊藤に近いがお家騒動で中立を守った菅原文太主演の『実録飛車角 狼どもの仁義』を『無宿』と同時期にぶつける嫌がらせを行った。『無宿』の興行は惨敗したとされる。
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