TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ/第06話「誘拐」
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[[TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ]] *第06話「誘拐」 [#q4752cfd] #ref(ks04_06_00.png) ある夕方、町を行く佐々木三冬の前で女が倒れた。斬られていた女は、革の袋を取り出し、「深川蛤町に届けて」と言い残し、息絶えた。三冬が革袋を開けると、中には筆が一本。仕掛けがあり軸から練り香が出てきた。医者の宗哲によれば、異国の禁制品との事で、弥七が品を預かる。その後、寺に賊が入り、女の遺体が持ち去られる。やがて、三冬が誘拐されてしまい・・・。 佐々木三冬(寺島しのぶ)はこのところ、秋山大治郎(山口馬木也)のことばかりを想っている。三冬の父親の老中・田沼意次(平幹二郎)も、最近娘が女っぽい表情をすることが気になっていた。 ある夕方、町を行く三冬の前で女が倒れた。斬られていて、苦しい息の下で帯の間から細長い革の袋を取り出し、「深川蛤町に届けて・・・・」と言って息絶えた。そこに数人の男が近づいた。三冬が応戦し、通行人も来たので男たちは立ち去った。 三冬は遺体を近くの寺に運ばせ、供養を頼む。その後大治郎の道場に行った。秋山小兵衛(藤田まこと)の友人の医者・小川宗哲(奥村公延)がいた。小兵衛はおはる(小林綾子)の実家に行って留守だった。三冬が革袋を開けると中には筆が一本。仕掛けがあり軸から黒い丸薬状のものが出てきた。練り香だった。宗哲はそれをかいで、「異国の禁制品」と言った。弥七(三浦浩一)が証拠の品を預かった。 事態が急展開する。寺に賊が入り、遺体を持ち去った。よほどの秘密を持った連中のようだ。弥七は禁制品の抜け荷、つまり密輸事件が背後にあるとにらんだ。となれば相手は大組織、三冬の身も危ういと弥七は言った。不安は的中、三冬が誘拐された。 三冬はある屋敷の地下蔵に監禁された。一味は、「女から預かったものを出せ」と三冬を追及したが、三冬は何も言わない。一味は三冬が女と気づき、辱めを与えればしゃべると服を脱がせかけたが、毅然とした態度に、舌を噛むかもしれないと思い直した。 大治郎は三冬が誘拐された責任を感じ、深く後悔した。三冬の身に起こることを考えるといたたまれない。しかし、何の手がかりもない。弥七は、抜け荷の一味は事件以来ずっと三冬を監視しており、当然大治郎の顔も知っているはずだと言った。大治郎は賭けに出た。一日中、あてもなく江戸の町を歩いた。 やがて、自分をつけている男を発見した。大治郎は不二楼に行き、長次(木村元)にその男・繁造(大村波彦)をつけるように頼んだ。そして頃を見て長次と協力し、繁造を捕まえた。大治郎は道場で、繁造の脳天すれすれに刀を振り下ろす。たまらず繁造は、品川のお匙屋敷に三冬が捕らわれていると言った。お匙屋敷は、将軍家かかりつけの医者・山路寿仙(山本昌平)の別邸だ。 奉行所も動いたが、待ちきれない大治郎は単身屋敷に入る。中にいる浪人やならず者たちとの激しい斬りあいになる。一人が火のついた薪を投げ、屋敷が火事となった。大治郎は敵を斬り、炎と煙の中へ飛び込んで三冬を助けた。事態を知った小兵衛や奉行所の捕り方らが到着した。死んだ女は抜け荷を探索する隠密で、持っていた丸薬状のものは練り香。海上で抜け荷の品を受け取る時、相手の香と匂いを合わせる割符だった。しかし事件は、将軍家の医者がかかわり、表沙汰になれば幕府の威信が落ちるとしてうやむやになった。田沼意次の屋敷に小兵衛と大治郎が招かれた。大治郎の働きで、三冬の命が助かったことへの感謝の宴である。その席で意次は、三冬を大治郎の嫁にしてほしいと頼む。「この度のことで、大治郎殿以外に三冬を頼める人物はいないとわかった」と意次は言う。ポカンとする大治郎と小兵衛。赤くなってうつむく三冬。 頼みを繰り返す意次に、「はっ」としか言えない大治郎に小兵衛がたまりかね、「殿様。両人に成り代わりまして、秋山小兵衛、ありがたくお受け仕る」と手をついた。意次が「かたじけない」と頭を下げた。あわてて大治郎も三冬も手をついた。二人の祝言は一月後に不二楼で行われた。 #ref(ks04_06_01.png) #br #ref(ks04_06_02.png) #br #ref(ks04_06_03.png) #br #ref(ks04_06_04.png) #br #ref(ks04_06_05.png) #br 第06話「誘拐(かどわかし)」 -秋山小兵衛 ・・・・ 藤田まこと -秋山大治郎 ・・・・ 山口馬木也 -佐々木三冬 ・・・・ 寺島しのぶ -おはる ・・・・ 小林綾子 -不二楼 おもと ・・・・ 梶 芽衣子 -四谷の弥七 ・・・・ 三浦浩一 -板前の長次 ・・・・ 木村 元 -傘屋の徳次郎 ・・・・ 山内としお -小川宗哲 ・・・・ 奥村公延 -生島次郎太夫 ・・・・ 真田健一郎 -嘉助 ・・・・ 多賀勝一 -おみね ・・・・ 佐藤恵利 -およね ・・・・ 江戸家まねき猫 -飯田粂太郎 ・・・・ 尾上寛之 -室伏伊十郎 ・・・・ 鷲生 功 -繁造 ・・・・ 大村波彦 -友次郎 ・・・・ 立川貴博 -山路寿仙 ・・・・ 山本昌平 -能登屋 七兵衛 ・・・・ 諸木淳郎 -おつぎ ・・・・ 田辺ひとみ -円常寺 和尚 ・・・・ 窪田弘和 - 小僧 ・・・・ 近藤礼崇 -田沼意次 ・・・・ 平 幹二郎 //// -室伏伊十郎 - 鷲生功 -山路寿仙 - 山本昌平 -繁造 - 大村波彦 -友次郎 - 立川貴博 -能登屋七兵衛 - 諸木淳郎 -おつぎ - 田辺ひとみ -円常寺和尚 - 窪田弘和 -小僧 - 近藤礼崇 #ref(ks04_06_06.png) #br #ref(ks04_06_07.png) #br #ref(ks04_06_08.png) #br #ref(ks04_06_09.png) #br #ref(ks04_06_10.png) #br #ref(ks04_06_11.png) #br #ref(ks04_06_12.png) #br #ref(ks04_06_13.png) #br #ref(ks04_06_14.png) #br #ref(ks04_06_15.png) #br *Add [#e867f43e] 三冬の婚姻とか重要な回 #ref(ks04_06_00_02.png) #br #ref(ks04_06_16.png) #br #ref(ks04_06_17.png) #br #br #br
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[[TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ]] *第06話「誘拐」 [#q4752cfd] #ref(ks04_06_00.png) ある夕方、町を行く佐々木三冬の前で女が倒れた。斬られていた女は、革の袋を取り出し、「深川蛤町に届けて」と言い残し、息絶えた。三冬が革袋を開けると、中には筆が一本。仕掛けがあり軸から練り香が出てきた。医者の宗哲によれば、異国の禁制品との事で、弥七が品を預かる。その後、寺に賊が入り、女の遺体が持ち去られる。やがて、三冬が誘拐されてしまい・・・。 佐々木三冬(寺島しのぶ)はこのところ、秋山大治郎(山口馬木也)のことばかりを想っている。三冬の父親の老中・田沼意次(平幹二郎)も、最近娘が女っぽい表情をすることが気になっていた。 ある夕方、町を行く三冬の前で女が倒れた。斬られていて、苦しい息の下で帯の間から細長い革の袋を取り出し、「深川蛤町に届けて・・・・」と言って息絶えた。そこに数人の男が近づいた。三冬が応戦し、通行人も来たので男たちは立ち去った。 三冬は遺体を近くの寺に運ばせ、供養を頼む。その後大治郎の道場に行った。秋山小兵衛(藤田まこと)の友人の医者・小川宗哲(奥村公延)がいた。小兵衛はおはる(小林綾子)の実家に行って留守だった。三冬が革袋を開けると中には筆が一本。仕掛けがあり軸から黒い丸薬状のものが出てきた。練り香だった。宗哲はそれをかいで、「異国の禁制品」と言った。弥七(三浦浩一)が証拠の品を預かった。 事態が急展開する。寺に賊が入り、遺体を持ち去った。よほどの秘密を持った連中のようだ。弥七は禁制品の抜け荷、つまり密輸事件が背後にあるとにらんだ。となれば相手は大組織、三冬の身も危ういと弥七は言った。不安は的中、三冬が誘拐された。 三冬はある屋敷の地下蔵に監禁された。一味は、「女から預かったものを出せ」と三冬を追及したが、三冬は何も言わない。一味は三冬が女と気づき、辱めを与えればしゃべると服を脱がせかけたが、毅然とした態度に、舌を噛むかもしれないと思い直した。 大治郎は三冬が誘拐された責任を感じ、深く後悔した。三冬の身に起こることを考えるといたたまれない。しかし、何の手がかりもない。弥七は、抜け荷の一味は事件以来ずっと三冬を監視しており、当然大治郎の顔も知っているはずだと言った。大治郎は賭けに出た。一日中、あてもなく江戸の町を歩いた。 やがて、自分をつけている男を発見した。大治郎は不二楼に行き、長次(木村元)にその男・繁造(大村波彦)をつけるように頼んだ。そして頃を見て長次と協力し、繁造を捕まえた。大治郎は道場で、繁造の脳天すれすれに刀を振り下ろす。たまらず繁造は、品川のお匙屋敷に三冬が捕らわれていると言った。お匙屋敷は、将軍家かかりつけの医者・山路寿仙(山本昌平)の別邸だ。 奉行所も動いたが、待ちきれない大治郎は単身屋敷に入る。中にいる浪人やならず者たちとの激しい斬りあいになる。一人が火のついた薪を投げ、屋敷が火事となった。大治郎は敵を斬り、炎と煙の中へ飛び込んで三冬を助けた。事態を知った小兵衛や奉行所の捕り方らが到着した。死んだ女は抜け荷を探索する隠密で、持っていた丸薬状のものは練り香。海上で抜け荷の品を受け取る時、相手の香と匂いを合わせる割符だった。しかし事件は、将軍家の医者がかかわり、表沙汰になれば幕府の威信が落ちるとしてうやむやになった。田沼意次の屋敷に小兵衛と大治郎が招かれた。大治郎の働きで、三冬の命が助かったことへの感謝の宴である。その席で意次は、三冬を大治郎の嫁にしてほしいと頼む。「この度のことで、大治郎殿以外に三冬を頼める人物はいないとわかった」と意次は言う。ポカンとする大治郎と小兵衛。赤くなってうつむく三冬。 頼みを繰り返す意次に、「はっ」としか言えない大治郎に小兵衛がたまりかね、「殿様。両人に成り代わりまして、秋山小兵衛、ありがたくお受け仕る」と手をついた。意次が「かたじけない」と頭を下げた。あわてて大治郎も三冬も手をついた。二人の祝言は一月後に不二楼で行われた。 #ref(ks04_06_01.png) #br #ref(ks04_06_02.png) #br #ref(ks04_06_03.png) #br #ref(ks04_06_04.png) #br #ref(ks04_06_05.png) #br 第06話「誘拐(かどわかし)」 -秋山小兵衛 ・・・・ 藤田まこと -秋山大治郎 ・・・・ 山口馬木也 -佐々木三冬 ・・・・ 寺島しのぶ -おはる ・・・・ 小林綾子 -不二楼 おもと ・・・・ 梶 芽衣子 -四谷の弥七 ・・・・ 三浦浩一 -板前の長次 ・・・・ 木村 元 -傘屋の徳次郎 ・・・・ 山内としお -小川宗哲 ・・・・ 奥村公延 -生島次郎太夫 ・・・・ 真田健一郎 -嘉助 ・・・・ 多賀勝一 -おみね ・・・・ 佐藤恵利 -およね ・・・・ 江戸家まねき猫 -飯田粂太郎 ・・・・ 尾上寛之 -室伏伊十郎 ・・・・ 鷲生 功 -繁造 ・・・・ 大村波彦 -友次郎 ・・・・ 立川貴博 -山路寿仙 ・・・・ 山本昌平 -能登屋 七兵衛 ・・・・ 諸木淳郎 -おつぎ ・・・・ 田辺ひとみ -円常寺 和尚 ・・・・ 窪田弘和 - 小僧 ・・・・ 近藤礼崇 -田沼意次 ・・・・ 平 幹二郎 //// -室伏伊十郎 - 鷲生功 -山路寿仙 - 山本昌平 -繁造 - 大村波彦 -友次郎 - 立川貴博 -能登屋七兵衛 - 諸木淳郎 -おつぎ - 田辺ひとみ -円常寺和尚 - 窪田弘和 -小僧 - 近藤礼崇 #ref(ks04_06_06.png) #br #ref(ks04_06_07.png) #br #ref(ks04_06_08.png) #br #ref(ks04_06_09.png) #br #ref(ks04_06_10.png) #br #ref(ks04_06_11.png) #br #ref(ks04_06_12.png) #br #ref(ks04_06_13.png) #br #ref(ks04_06_14.png) #br #ref(ks04_06_15.png) #br *Add [#e867f43e] 三冬の婚姻とか重要な回 #ref(ks04_06_00_02.png) #br #ref(ks04_06_16.png) #br #ref(ks04_06_17.png) #br #br #br
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