#author("2020-07-08T22:15:01+09:00","","")
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*銀座二十四帖 [#hf351dfa]

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京極和歌子には夫との間にひとり娘がいたが、夫の仕事内容が気に入らず、いずれは離婚して娘を引き取ろうと考えていた。その資金作りのため亡き父が集めた絵を売ることにしたが、その中には彼女が少女のころ遠く奉天からやってきた学生に描いてもらった「少女像」があった。想い出の絵を売るつもりはなかったが、“五郎”としか記憶のないG・Mというサインの入ったその絵を画廊に陳列しておけば、その人に再会出来るのではないかと夢見ていた。やがて桃山豪という男が名乗り出たが、想い出の人とは思えない。花屋の三室戸完こと通称コニイから、プロ野球のスカウト三ツ星伍郎がG.Mだと聞き会いに行くが、彼は「本物は俺だが、銀座のG.Mを知らないか?」と奇妙なことを言われる。そんな折、姪である雪乃のファッションモデル志望を父親に説得させるべく大阪にやってきた和歌子は、不意に三ツ星伍郎から声をかけられ「本物のG・Mは夫に逢えば判る。その人は銀座にいる」と教えられ、彼が何か秘密を握っているような気がしてならなかった。一方でコニイは、急に姿をみせなくなった子分のジープが再びヒロポン中毒になり、銀座のバー「キャロル」にいると聞く。ジープを連れ戻そうと「キャロル」の連中と大乱斗を演じたコニイは留置場へ放りこまれるが、そこでバーのマスターから「G.Mとは三室戸五郎のことで、大陸からの引揚者で年は四十才前後」と聞き、驚く。それはコニイの実兄だったのだ…。

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銀座二十四帖(ぎんざにじゅうよんちょう)
-1955/09/16
-製作=日活 

-13巻 3,197m 117分 白黒
-製作:岩井金男
-監督:川島雄三
-助監督:今村昌平
-脚本:柳沢類寿
-原作:井上友一郎(週刊朝日連載)
-撮影:横山実
-音楽:仁木他喜雄
-美術:中村公彦
-録音:福島信雅
-照明:森年男
-編集:中村正
-製作主任:森山幸晴
-衣装デザイン:佐谷三平


*配役 [#g18f30ad]

-京極和歌子:月丘夢路
-三室戸完(コニィ):三橋達也
-京極克己(兄・三室五郎の友人/和歌子の夫):河津清三郎
-仲町雪乃(従姉妹):北原三枝

-望月三太郎(絵描き・実は警視庁警部):大坂志郎

-桃田豪:安部徹

-赤石峰男:(野球選手)岡田真澄
-湯川修:長谷部健

-ルリちゃん:浅丘ルリ子<映画2本目・緑はるかに(1955年) - デビュー作 初のカラー映画 >((浅丘 ルリ子(あさおか ルリこ)1940年7月2日(&age(1940,7,2);) 満州国新京市(現・長春)4人姉妹の次女 女優 本名:浅井 信子 血液型A型 小林旭(事実婚)→前夫:石坂浩二))

-三ツ星五郎(プロ野球スカウトマン・実はブルーフィルム売人):芦田伸介

-ジープの政:佐野浅夫
-岩井:織田政雄
-鈴木とし:小夜福子
-久子:関弘子
-双葉:菊野明子
-初枝:渡規子
-田舎の女給 ノリちゃん:久場礼子
-京極みつ:相馬幸子
-キャロルのマスター:山田禅二
-築地警察の老刑事:河上信夫
-運転手のジュン公:柴田新
-新聞記者:花村信輝
-八重洲口の運転手:植村進
-銀鈴のバーテン:三島謙
-菊川の女中:福田トヨ
-芸者豆奴:中沢栄子
-芸者雛千代:須田喜久代
-みさちゃん:芽島静江
-八重ちゃん:加畑紀子
-京極珠代:江川美栄子

//-ミス平凡審査員:水の江滝子

-歌とジョッキー:森繁久彌
-星野晶子 衣笠一夫 峰三平 雪岡純 深江章喜 永島明 青木富夫 美川洋一郎 小泉郁之助 光沢でんすけ 津田明子 明石淳子 山下千枝子 中村美津子 三島保子 中山愛子

-(以下、主なクレジットなしの出演者)「アンコール」の女給(中国服の女性)=大倉節美 「アンコール」の女給(中国服の女性と一緒に街を歩いている)=竹内洋子 泰西画廊の客(ベレー帽の男性)、松坂屋デパートのホールで行なわれた“秋のパジャマショー”の客〔二役〕=葉山良二 泰西画廊の客(入り口付近の絵を見る男性の連れの女性)=谷川玲子 泰西画廊のウィンドウを覗く男性、「オペラ」で歌う三人の女性歌手の後ろで踊る男性〔二役〕=松岡清 「オペラ」で踊る女性(写真を撮られている仲町雪乃の後ろにいる女性)、「キャロル」の女給・バンビ(コニイが“銀座のGM”のことを尋ねるカウンターの中の女性)〔二役〕=芝あをみ 泰西画廊の客(入り口付近の絵を見る白っぽい衣裳でハンドバッグを持った女性)、「キャロル」の女給(望月三太郎が金を支払うカウンターの中のチェック柄のブラウスの女性)〔二役〕=南部美乃 第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員=茂木了次 第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員=岩井金男 第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員=柳沢類寿 今有造(第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員。漫画家)、「アンコール」の客(流したちの後ろを通る男性)〔二役〕=弘松三郎 森一恵(第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員。デザイナー)=原恵子 土師重雄(第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員。評論家)、「銀座マシン・サプライ」から三ツ星伍郎を連行する刑事〔二役〕=伊丹慶治 ヌマ秀子(第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員。美容家)=坂井美紀子 清水達夫(第五回“ミス平凡”全国決選審査の審査員。雑誌平凡編集長)=広瀬優 “ミス平凡”全国決選の審査員と司会(本人)=水の江滝子 山崎辰夫 桑山正次郎 太田龍太郎 北島宗人 山口純一郎 ラジオ日本の吉場宣伝課長 ミス・京都=野々村由紀子 新聞記者(泰西画廊で桃山豪を取材しながら首の汗を拭く男性)=加藤義朗 「アンコール」の客(久子のいるテーブルの和服を着たメガネの男性)、築地警察署の留置場で食器を集める男性〔二役〕=井東柳晴 「アンコール」のバーテン=神山勝 三ツ星伍郎たちと「オペラ」で呑むアロハシャツの男性=黒田剛 三ツ星伍郎たちと「オペラ」で呑むアロハシャツの男性=古田祥 「オペラ」で踊る男性(赤石峰男と仲町雪乃の後ろにいる男性)、「キャロル」の奥にいる男(トロンボーンを持った段上の男)〔二役〕=柳瀬志郎 「オペラ」のカウンターの客(メガネの男性)=三笠謙 「オペラ」のバーテン=白井鋭 「アンコール」のカウンターの奥の客=緑川宏 「キャロル」の奥の部屋にいる男(博打をしているボーイ風の衣裳の男)=河瀬正敏 「キャロル」の奥の部屋にいる男(博打をしている横縞の衣裳の男)=瀬山孝司 「キャロル」の奥の部屋にいる男(博打をしているスイカを持った男)=宮原徳平 「キャロル」の奥の部屋にいる男(博打をしている白い帽子の男)=露木護 「キャロル」の奥の流しの前にいる女性(選択をしているストライプの衣裳の女性)=石塚雅子 「キャロル」の奥にいる男(辰がコニイを叩いた後、話しかける男)=英原穣二 “秋のパジャマショー”を取材するメガネにヒゲの男性=村田寿男 「銀座マシン・サプライ」のドアの前にいる男=水谷謙次 「オペラ」の客(あるいは女給)=長谷川恵子 「オペラ」のボーイ(カウンターの中の湯川修と女性を覗き込む男性)=速水脩二 「オペラ」の客(カウンターの中の湯川修と女性を覗き込む男性)=本目雅昭 銀座の女給(銀座職業婦人連合会のアンケートを募る女性。迷路のような柄の衣裳)=重盛輝江

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2017/05/09
 宝塚歌劇団の元娘役スターで、数々の映画やドラマに出演した女優、月丘夢路(つきおか・ゆめじ、本名・井上明子=いのうえ・あきこ)さんが3日午後1時50分、肺炎のため東京・港区の国際医療福祉大学三田病院で死去したことが8日、分かった。95歳だった。戦後の映画界を華やかな美貌で駆け抜け、故井上梅次監督とおしどり夫婦で知られた月丘さん。晩年は娘夫婦と穏やかな日々を送っていた。(サンケイスポーツ)

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日本の女優のヌード第1号は前田通子であるが、本来は月丘が最初のヌード女優として記録されるはずだった。1957年の『白夜の妖女』(滝沢英輔監督)では、撮影段階ではヌード・シーンや激しい濡れ場が撮影されたが、時代背景から映画館での公開時には、完全ボカシ状態で上映された(晋遊舎『黄金のGT』)

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