南北朝時代、戦乱により男手を失い餓えた2人の女(姑と嫁)は、殺した落武者から武具を奪って売りさばくことで糊口をしのいでいた。嫁は、戦場から戻った若い男と逢引を重ねるようになり、嫁を失うことを怖れた姑は仏の罰が当たると嫁を脅すが、効き目がない。姑は鬼の面をつけた敗将を殺して鬼面を奪い、夜な夜な逢引に出かける嫁を待ち伏せ、鬼に化けて脅しはじめる。ある嵐の夜、鬼の面をつけた姑に異変が起こる。
鬼婆 おにばば
監督 新藤兼人
脚本 新藤兼人
製作 絲屋寿雄 能登節雄 湊保
音楽 林光 撮影 黒田清巳 編集 榎寿雄
製作会社 近代映画協会 東京映画
配給 東宝
公開1964年11月21日
上映時間 103分