TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ

第02話「約束金二十両」

#ref(): File not found: "ks04_02_00.png" at page "TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ/第02話「約束金二十両」"

小兵衛とおはるは、平内太兵衛という老人と、おもよという若い娘の会話を偶然聞いてしまう。どうやら、おもよの父親が後添いを貰う事を、おもよが嫌がっている様である。突然、「二十両欲しい」と言いだしたおもよの願いを、何とかかなえようと、貧しい太兵衛は、神田明神の境内に奇妙な立札を立てた。「自分は剣の極意を極めた。望めば立ち会うが、当方が勝ったら三両貰う。雲弘流 平内太兵衛 六十二歳」といった内容である。立札を見た大治郎と三冬は、太兵衛を訪ねるが、太兵衛の見事な居合抜きを目の当たりにし、三両を置き、戦わずに帰ってしまう。その話を聞いた小兵衛が、太兵衛を訪ねる。

秋の一日。今日も秋山小兵衛(藤田まこと)とおはる(小林綾子)は仲むつまじい。散歩に出て、とあるお堂の縁先で弁当をつかった二人は、平内太兵衛(宍戸錠)という剣客風の老人と、おもよ(松本麻希)という若い娘の会話を聞いてしまう。どうも、おもよの父親が後添いを貰うようで、おもよはそれを嫌がっている。二人がどういう関係なのか。小兵衛は興味を持った。  おもよは農家の娘で、なぜか一人暮らしの太兵衛の家の洗濯や掃除をしている。そのおもよが突然、「ああ二十両欲しい」と言う。貧しい太兵衛だが、それを何とかかなえようと思って、神田明神の境内に奇妙な立て札を立てた。「自分は剣の極意を極めた。望めば立ち会うが、当方が勝ったら三両貰う」という内容で、雲弘流 平内太兵衛 六十二歳。それに自宅の場所が書いてある。  秋山大治郎(山口馬木也)と三冬(寺島しのぶ)は、その立て札を見て、太兵衛を訪ねた。太兵衛は腰に六尺余の大剣を帯びている。「立ち会う前に、見ておかれい」と言って太兵衛は鋭い気合とともに居合抜きをし、庭の柿ノ木の枝を切り落とす。いつ抜いたのかもわからない速さ。三両を置いて、二人は戦わずに帰った。  話を聞いて小兵衛は、自分と同世代の太兵衛に興味を持ち、太兵衛を訪ねた。先客があった。身分の良さそうな若侍の藤堂鉄之助(平井真軌)とその仲間の二人。木刀の二人に太兵衛は素手で立ち向かい、相手の木刀を奪って叩きのめした。また六両稼いだ。続いて小兵衛の前でまた居合抜きを見せる。小兵衛は、「及ぶところでござらぬ」と三両置いて立ち去るが、小兵衛を見た太兵衛は、「何者?」と驚く。その手が震えていた。  太兵衛は十二両稼いだ。だがおもよは、「約束は二十両」と譲らない。何のために金がいるのかも言わない。  小兵衛は、打ちのめされた若侍が太兵衛に復讐するかもしれないと思い、大治郎や弥七(三浦浩一)にそれとなく気を配るように言う。  太兵衛のところへ藤堂の母親せつ(服部妙子)が訪れ、「家の恥になるので内密に」と口止め料を渡そうとするが、太兵衛は追い返す。しかし、何とか二十両にしたいと内心焦っている。そこへ再び小兵衛が現れた。太兵衛は、「事情があって八両欲しい」と言う。真剣での立会いは、お互い切っ先を相手に一寸残す形で制止。引き分けだった。だが、小兵衛は八両を渡す。うれしそうに受け取る太兵衛である。  太兵衛の家を藤堂とその仲間が襲うが、大治郎が全員を峰打ちで倒す。  太兵衛が大きな風呂敷包みを背負って小兵衛を訪ねてくる。中味はおもよからの土産の野菜である。おもよは二十両で小さな茶店を買ったという。実家から出て自活するための夢を太兵衛に賭けたのだ。若いが殊勝な子で、店がうまくゆけば、恩人太兵衛の面倒を見てもいいという。  おはるが野菜を料理し、酒盛りが始まった。太兵衛は自らのことは、二十一歳の時に剣術に魅入られて国を出奔した、としか語らないが、小兵衛という名人と手合わせできたことを喜んでいた。小兵衛とおはるとが夫婦だと知って驚く太兵衛。一方、小兵衛の方では、やがては太兵衛とおもよが結ばれるのではと思っている。

#ref(): File not found: "ks04_02_01.png" at page "TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ/第02話「約束金二十両」"

 

#ref(): File not found: "ks04_02_02.png" at page "TV/剣客商売/藤田まこと版/第4シリーズ/第02話「約束金二十両」"

第02話「約束金二十両」

Add

 

トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2020-11-02 (月) 23:47:00