TV/北の国から

'84夏〜

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北の国から '84夏

夏、また少したくましくなった純と正吉。夏休みのある日、純と正吉は、東京から来た少年・努にパソコンのことなどを自慢される。さらに五郎のことを悪く言われた純と正吉は、努のパソコン雑誌を盗んでしまう。どちらが先に盗ろうとしたか言い合う中で、正吉は「やっぱりお前は汚い奴だ」と言い放つ。純は、まだまだ雪が残る春のことを思い出していた。その日、純と正吉は濡れた衣類をストーブの上に掛けるが、それがきっかけで丸太小屋が全焼してしまったのだ。純が言い訳を重ねる中、正吉は自分のせいだと警察に言い……。そうした夏休みのある日、純と五郎は、五郎が風力発電を諦めていることについて、言い合いをしてしまう。つい、純に強く言い返す五郎。草太を捨てるように東京に帰る雪子にも納得できないでいた彼は、感情を持て余し、こごみの店へと向かう。翌日、純と正吉は努と川で遊ぶもけんかを始めてしまい、雨の中、置き去りにされた勉は軽い肺炎を起こす。その責任について衝突する正吉と純。正吉は再び純に「相変わらずお前は汚い野郎だ」と言うのだった。その頃、五郎たちは東京へ戻る雪子を駅で見送っていた。目ざとく駅の外にいる草太を見つける螢。二人は駅から離れ、川べりから雪子を見送る。雨に打たれる努を見つけたのは、その帰り道の草太と螢だった。夜、純は五郎に詰問される。しかしそこでも純は五郎の言葉を受け止めきれず、全てを正吉のせいにしてしまう。そして翌日、ついに正吉が去る。みどりが迎えに来たのだ。すれ違いのまま最後の時が来る。それでも二人は、背中越しにぎこちなく仲直りを果たす。その帰り、黒板家の三人はラーメン屋へ。食事に箸を付けない純、何かを察する父と妹。駅で親友とエールの交換をしていた純は、春から夏のいろいろな出来事について、五郎に「僕が卑怯で弱虫だった」と吐き出すのだった。涙ながらに語る息子に「自分もいつの間にか人に頼ろうとしていた。だらけてた」と本音をこぼす父。家族の語らいを遮ろうとするラーメン店の店員に、思わず「子供が、まだ食ってる途中でしょうが」と言葉を荒らげる五郎だった。三人は手を繋ぎ、肩を組み、町を後にする。富良野名物の筏下りが終わり、早い秋がすぐそこまで来ていた。純の薪を割る音が、森に響いていた。

北の国から'84夏

純(吉岡秀隆)と正吉の友情と別れを織り込んだスペシャル版第2弾。北海道・富良野の「へそ祭り」の日、五郎が出稼ぎから帰って来る。皆で迎えに行く約束をしていたのに、つい遊びすぎてしまった純は、火の始末をおろそかにしたまま家を飛び出した。その夜、大切な丸太小屋が焼けた。きっと僕のせいだと純は思うのだが、叱られたくないという気持ちから、うそをついてしまった。正吉が罪を背負ってなんとなく後ろめたい。正吉とも、どうもうまくいかなくなった。本作のラスト、ラーメン店の場面で、純(吉岡秀隆)がまだ食べている途中のラーメンを下げようとした女性店員に向かって五郎(田中邦衛)が叫んだセリフ「子どもがまだ食ってる途中でしょうが!」は印象に残るセリフとして語り継がれている。協力:富良野プリンスホテル、東亜国内航空、北海道富良野市、北海道文化放送。【出典:ドラマ本体のクレジット表示より採録(採録:古崎康成)】【参考文献:「女性セブン」(小学館刊)2020年11月5日・12日号】


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Last-modified: 2023-11-28 (火) 21:04:39