Movie
Actress/萩野まゆみ
Writer/安藤昇
Movie/安藤組外伝・渋谷物語
安藤昇のわが逃亡とSEXの記録†
安藤昇のわが逃亡とSEXの記録
- 85分 パート・白黒 ワイド
- 企画:太田浩児 吉田達
- 監督:田中登
- 助監督:福湯通夫
- 脚本:高田純
- 撮影:花沢鎮男
- 美術:北川弘
- 照明:梅谷茂
- 編集:戸田健夫
- 出演:安藤昇 小松方正 中島葵 ひろみ摩耶 石橋蓮司 小池朝雄 絵沢萌子 萩野まゆみ
最後の主演作品
安藤昇 小松方正 中島葵
昭和33年、安藤組最大の襲撃事件における安藤昇の逃亡34日間の性生活を実録タッチで描く官能ドラマ。R18+指定作品。7人の愛人役には、萩野まゆみ、ひろみ麻耶、絵沢萠子等が扮し、見事な体当たりの艶技を披露。また、泉谷しげるが映画音楽に初挑戦。当時、日活ロマンポルノの鬼才といわれた田中登監督が、鮮烈な陶酔の世界を迫真のエロチシズムで描いた異色作。昭和33年6月11日、午後2時。安藤興業社長・安藤昇は、債券取り立ての依頼を受けて、銀座の極東船舶社長早川哲司を訪ねた。しかし早川は、「やくざの出る幕じゃない」と安藤を追い帰した。安藤は事務所に帰ると、幹部を召集して早川襲撃を命じた。同日、午後7時。早川の事務所に、安藤組組員・船橋一也が忍び込んだ。船橋は早川を確認して、肩をめがけて銃弾を発射。一方、安藤はアリバイ工作のため、その頃、東京駅発大阪行特急こだまに乗り込んでいた。同日、午後11時。熱海・菊井旅館の一室で、安藤は行きずりのバーのマダムと刹那的なセックスに陶酔する。その後、警察に追われながらも安藤は、7人の愛人宅を転々とし、官能的セックス、野獣的セックスへとのめり込んでいく・・・。
キャスト†
- 安藤昇:安藤昇
- 山辺泰子:荻野まゆみ(山口洋子役)
- 山辺旗江:中島葵
- 田代文子:ひろみ麻耶
- 古山広:石橋蓮司
- 進藤英夫:内田勝正
- 船橋一也:蟹江敬三
- 星野恵造:中田博久
- バーのマダム:絵沢萠子
- :進千賀子
- 保田新二:花田達
- 代貸:藤山浩二
- 早川哲司:近藤宏
- 河原邦彦:滝波錦司
- 中盆:佐藤晟也
- 三国人・葵:三重街恒二
- 刑事:相馬剛三
- :青木卓司
- 葉山の有閑マダム:小杉じゅん
- 甲府のドヤ街の女:牧れいか
- 高畑スエ:山本緑
- 消防署員:佐川二郎
- 安藤組組員:亀山達也
- :清水照夫
- 安藤組組員:高月忠
- 早川の秘書:岡久子
- 札幌の娼婦:飯田紅子
- :山浦栄
- :大泉公孝
- 安藤組組員:畑中猛重
- :城春樹
- 安藤組組員:宮地謙吾
- :東力也
- 刑事:五野上力
- :高野隆志
- アナウンサー:木村修
- 消防署員:泉福之助
- 警官:山田光一
- 田所有二:小池朝雄
- 森裕彦:小松方正
スタッフ†
- 監督:田中登
- 脚本:高田純
- 企画:太田浩児、吉田達
- 撮影:花沢鎮男
- 美術:北川弘
- 音楽:泉谷しげる
- 録音:広上益弘
- 照明:梅谷茂
- 編集:戸田健夫
- 助監督:福湯通夫
安藤昇†
安藤昇(あんどう のぼる)
生年月日 1926年5月24日(没年2015年12月16日)(89歳没)
出身地 東京府豊多摩郡(元・東京都新宿区6丁目)
Movie†
- 1972年 やくざと抗争 爆弾マッチ
- 1973年 やくざと抗争 実録安藤組 安藤昇
- 1973年 実録 私設銀座警察 矢頭昇
- 1973年 実録安藤組 襲撃編 安藤昇
- 1974年 三代目襲名 菅谷政雄
- 1974年 安藤組外伝 人斬り舎弟 安藤昇
- 1974年 新仁義なき戦い 海津卯之吉
- 1975年 仁義の墓場 野津喜三郎
- 1976年 安藤昇のわが逃亡とSEXの記録 安藤昇
- 1976年 やくざ残酷秘録・片腕切断 ナレーター
- 1979年 総長の首 花森庄造
- 1988年 極道渡世の素敵な面々(東映) - 牧師 役
- 1988年 実録 新宿の顔2 新宿愚連隊物語(i東映) - 特別出演
- 2000年 安藤組外伝 掟(T・P・O) - 大道寺会会長 大道寺崇政 役(特別出演)
- 2002年 実録・安藤組外伝 餓狼の掟(東映ビデオ) - 安藤昇 役
- 2005年 渋谷物語(東映ビデオ) - 現在の安藤昇 役(特別出演)
- 新三匹の侍(1970年7月6日 - 9月28日(全13話)、フジテレビ) - 流右近 役
- 大盗賊(フジテレビ)
- プレイガールQ(テレビ東京)
- 第28話「仁義なき抗争」(1975年4月14日)
- 第35話「可愛いあばずれ」(1975年6月2日)
- 前略おふくろ様 第2シリーズ 第14話(1977年1月21日、日本テレビ) - 三村大三郎 役(特別出演)
Add†
安藤の各愛人の配役は、熱海のスナックマダムに絵沢萠子、山口洋子役に荻野まゆみ、愛人K・H役に中島葵、愛人T・H役にひろみ麻耶など、日活ロマンポルノの常連女優
2015年12月29日 excite news
日本映画界最大の労働争議・東宝争議をきっかけに映画関係者と親しくなった安藤はある日、映画界の大スター・三船敏郎と飲みに行くことになるが、早々にベロンベロンになっていた三船が何の理由もなく、初対面の安藤の顔をバチーンと殴ってきた。
頭に来た安藤は思い切り三船を蹴り飛ばし、そのまま殴り続けて、半殺しの目にあわせてしまった。道で気絶している三船を残して安藤は帰ったというが、ケガのせいで当時三船が撮影していた映画『宮本武蔵』は1週間撮影が延期になってしまったという。なお、この映画は完成後、アカデミー賞外国映画賞を受賞した。
また、東興業(安藤組)は人気スターを集めた興行も手がけていた。あるとき、森繁久彌、小林桂樹ら人気スターが30人以上勢ぞろいした公演を行ったが、石原裕次郎だけは多忙を理由に断ってきた。すると、安藤組の若い衆が撮影所におしかけて撮影の邪魔をするようになり、結局、裕次郎を発掘したプロデューサーの水の江瀧子が安藤に詫びを入れてきた。裕次郎は安藤組が解散するまで、コンサートを行えなかったという。