61歳の抵抗

死に臨む友へ

耳をかっぽじいて

ひとつ聞いてみたい

しあわせだったのか と

白髪などいちほんもなく

またまだ街を疾風愚連隊のように

駆け巡りたい

お前のいない街なんて色あせすぎて

あでやかな娘たちも無色透明

引っかからないただの空気さ

友去りし黄昏の町

性懲りもなくまだ生きている

 

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Last-modified: 2021-01-24 (日) 17:19:00