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2020/05/19 千葉日報  船橋市中心街にある老舗割烹旅館「玉川」の経営者らは19日、同旅館を4月末で閉館したと発表した。相次ぐ自然災害により膨らんだ修繕・管理費が経営を圧迫したところに、新型コロナウイルス感染拡大で3月以降に利用客が激減し追い打ちを掛けた。  重厚な瓦と黒色板壁に覆われ、国の登録有形文化財に登録されている純和風旅館は、1921(大正10)年創業、100年目だった。文豪太宰治が宿泊したことでも知られ文化的価値も高いが、年内に取り壊される予定。  玉川旅館は国道14号近くの船橋市役所から徒歩1分、高層マンションなどが立ち並ぶ中心街に立地。館内に天然の「湊温泉」を抱え、紅檜(ひのき)の大木をくり抜いた浴槽や、古代檜風呂などが宿泊客に好まれてきた。  昭和10年代には、当時船橋で執筆活動をしていた太宰治が同館「桔梗の間」に20日あまり宿泊。この部屋は閉館するまで客室として提供しており、時を超えて太宰と同じ空間を共にしようと全国からファンが集まっていた。  3代目女将の長野與子さんによると、2011年の東日本大震災の時でも瓦、窓ガラスが1枚も割れなかった。一方で近年は台風、大雨など相次ぐ自然災害に見舞われ、修繕・維持管理費がかさんでいた。


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Last-modified: 2020-08-02 (日) 19:58:00