YUMA実験農場

チャドクガ

ツバキ科につく害虫

突然の発疹、強いかゆみが何日も…どこで刺された?原因の正体は 西日本新聞 2020/09/04 突然発疹し、強いかゆみが何日も続く。この季節、毒を持つ毛虫、チャドクガの幼虫による皮膚炎が増える

みるみる腫れが数十個に増え、脇や首にも。かゆくて寝付けず、皮膚科に駆け込んだ。

チャドクガは国内では岩手県以南に生息し、ツバキやサザンカなどツバキ科の植物に卵を産む。葉を食べて育つ幼虫には肉眼では見えない長さ約0・1ミリの「毒針毛(どくしんもう)」が1匹当たり数十万本あり、人間の皮膚に刺さると、1~2日後に毒成分のヒスタミンが腫れやかゆみを引き起こす。

チャドクガは1年に4~6月と8~9月の2回ふ化する。被害が増えるのも同じ時期。この頃にかゆみを伴う発疹がたくさん出たら、その疑いが濃い。かくと悪化するので、セロハンテープなどを当てて毒針毛を除去し、せっけんで洗った後に皮膚科へ行くことを勧める。放置するとかゆみが1カ月ほど続き、いぼのような跡が残ることもある。

チャドクガは手入れ不足の木に発生しやすい。剪定(せんてい)して風通しや日当たりを良くすれば、産卵数が減る。卵や幼虫を見つけたら、殺虫剤で駆除するだけでなく、周囲の枝葉も切り、袋などに密閉して処分する。放置すると毒針毛が舞って被害が広がる。ツバキやサザンカは幼虫がいない秋から春にかけて薄紅や赤色の美しい花が咲く。

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たまツバキ垣根かな

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Last-modified: 2020-09-04 (金) 18:42:00