FrontPage

佐渡髯地鶏

F1

DSC00644.JPG
 

 佐渡 髯地鶏(さど ひげ じどり)は、新潟県の佐渡島で飼われてきたニワトリです。顔にヒゲがあるのが大きな特徴です。あまり古くない時代に渡来したと考えられ、他の地鶏とは区別されています。3日に1個くらいしか卵を産まないことや孵化率(約60%)が低いことから絶対数の減少が著しく絶滅に近い状態になったため、佐渡博物館が敷地内に鶏舎を作り種の保存を開始、平成17年には「佐渡ひげ地鶏保存会」が結成されました。現在は、飼育する原種が約80羽、生産組合の飼養羽数が約500羽まで増加しています。

それでは、これだけ絶滅が危惧されている「佐渡髭地鶏」の卵を、何故、食べる事ができるのか。

正解は、佐渡の固有種である「佐渡髭地鶏」ではなく、これの血統を受け継ぐ量産種「佐渡地鶏・ひげ」の卵だからである。

「佐渡地鶏・ひげ」とは、「佐渡髭地鶏」の雄と米国原産の「ロードアイランドレッド」の雌を交配した種である。ところが、この交配種だけでは、「佐渡髭地鶏」の特徴である「髭」が小さいそうな。「佐渡髭地鶏」は劣勢遺伝なのか、それとも近交弱勢も影響しているのか。 従い、原種を維持しなければ、この「佐渡地鶏・ひげ」は、存続し得ないのである。言葉は悪いが、「佐渡地鶏・ひげ」は、使い捨てなのである。なんとも厄介な話である。

「佐渡髭地鶏が危ない」と耳にしたのは2年前の事である。「清助」という佐渡では珍しいフレンチ・レストランで、デザートに出されたアイスクリームに使用していたのが「佐渡髭地鶏」の卵だという。マスター曰く「かなり、ヤバイ状況」との事。佐渡市を初めとして、様々な組織に働きかけたが、未だに埒があかないと言う。

絶滅の危機を招いた大きな要因は、「春の8時から10時の間しか卵を産まない」、「3日に1個位しか卵を産まない」や「孵化率が低い」など、元来、産卵能力が低い事に加えて、近交弱勢の影響も加わる。以前には、個体数が数羽まで減少した。危機感を抱いた「佐渡博物館」が中庭に鶏舎を作って種の保存に努め、現在は数10羽を確保するに至ったのだが、近交弱勢の影響が出ない訳がない。

これまでの佐渡髭地鶏を保存するための活動 2005年 「佐渡ひげ地鶏保存会」および「佐渡地鶏ひげ生産組合」を結成 2006年 「鶏解体処理所」が完成 当時の記録では、生産者数:17名、原種個体数:100羽 2008年 「鶏人口受精技術研修会」を開催し、生産者の手による人口受精によって、個体数の増加に期待した。 そもそも、種の保存に必要な「最小存続可能個体数」は、近交弱勢や遺伝的多様性を配慮しない場合、500~1,000個体と言われている。つまり、生存個体数が1,000を下回り始めた時、種の存続が危ぶまれるのだ。ましてや、100羽を下回った状態ともなれば・・・、何をか言わん。 以上の状況に加え、絶滅への道に拍車をかけているのが、鳥インフルエンザと生産者の高齢化である。 (一番の問題は、これだけの絶滅危惧種でありながら、公的機関が何ら関わる事が無く、個人農家で飼育が行われている事だと思うのだが) 全国的に対策が取られている鳥インフルエンザだが、「地鶏」にとっては、大きな死活問題である。つまり、個人的な趣味で「地鶏」を飼うのであれば、「地鶏」本来の姿である、庭や畑を自由に走り回らせて育てても良いが、卵の販売を目的とするには、鳥インフルエンザ対策を講じる必要がある。つまりは、屋内飼育である。屋内飼育では、自分でエサ取りができないので、人工的なエサを作って、1日数回定期的に与える必要がある。ここに、高齢化の問題が重なる。生産者の殆どが、80歳を越える方達である。彼らが、風邪を引いて入院すれば、たちまちの内に、家で飼っている「佐渡髭地鶏」の生命が危ぶまれるのだ。夏でも薄氷の毎日である。

一昨年春に、生産者の一人にお会いする事ができ、「佐渡髭地鶏」の飼育舎を訪問した。冒頭の写真は、その時に撮影したものである。その年は、ヒナが3羽誕生し、元気に走り回っていた。昨年の春に、再びその方を訪問したのだが、誠に残念ながら、一昨年のヒナは育たなかったそうである。昨年は2羽のヒナが生まれていたが、それもどうなっているのか。なんとも切ないが、これが現実である以上、受け入れるしかない。 余談だが、その方は、「佐渡髭地鶏」の他にも「烏骨鶏」も育てていて、更には島内唯一の「合鴨農法」も行っている。数10年前に薬漬けの毎日だったのだが、そんな生活(体調)が嫌になり「完全無農薬」に取り組み始める。現在は、薬漬けの毎日から解放され、健康な体を取り戻した事が何より嬉しいそうである。これも余談だが、昨年に訪れた際に、一人で飼育舎の中を観察していると、1メートル以上もある「ヤシキヘビ」を見つけた。それも「佐渡髭地鶏」の囲いから数メートルしか離れていないところにである。すぐ脇にはヒナが飼育されている箱もある。ビックリして、その事を彼に伝えると、「分かった」と言って飼育舎の中に入り、足で「ヤシキヘビ」を追い払い、「ヤシキヘビ」は狭い暗闇の中に入っていった。それだけである。彼曰く「ヤシキヘビは家の守り神なので、追い出したりはしない」のだそうである。なんともはや。

Add

2022/11/28

様:佐渡地鶏ひげ生産組合への連絡について

生産振興係 <u-seisan@city.sado.niigata.jp>
11:32 (12 時間前)
To 自分
様

先ほどは来客中とはいえ、きちんとご対応出来ず申し訳ございません。
依頼されていた「組合加入意向の伝達」について下記のとおりご回答します。


・10/28  市から羽入副会長の携帯へ連絡(知本会長携帯不所持のため)
様の加入意向を伝達、市へ結果報告するよう打診。

・11/25  知本会長と羽入副会長が別件で来庁したため、進捗を確認。
      19日(土)に知本会長宅へ様が訪問した際、
      加入困難の意向を伝えており、市からは回答不要との回答。
以上となります。
様の仰られるとおり、市は伝達を依頼されていたわけですので、
結果についてはこちらからきちんとお伝えすべきでした。
不快な対応を取ってしまい大変申し訳ございませんでした。
また、来客中とはいえ、きちんとお時間を取れず無礼な対応となったこと、
併せてお詫び申し上げます。

この度は大変申し訳ございませんでした。
へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ
 ☆2022年度「SDGs未来都市」選定☆
  新潟県 佐渡市役所
   農林水産部 農業政策課 生産振興係
     主任  丹穂 亮太(タンボ)
    TEL : 0259-63-5117
    FAX : 0259-63-5127
     e-MAIL: u-seisan@city.sado.niigata.jp
へへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ

ひげF2

20221129
 

添付ファイル: fileDSC00644.JPG 2件 [詳細] fileDSC00641.JPG [詳細]

トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2023-06-22 (木) 02:06:25