ヨット(帆船)同士が帆走中において、スターボードタック艇には進路の優先権があり、ポートタック艇は原則としてスターボードタック艇を避ける回避行動をとらなければならないことになっています。このルールはレースだけに限られているように思われがちですが、通常のセーリング時おける帆船同士の進路が交差する場合も同様の回避行動をポートタック艇は取らなければならないと海上衝突予防法 第十二条(世界共通ルール)によって定められています。
一般的に海上で船舶同士の進路が交差する場合には、相手方の船がポート側に見える船に進路の優先権があり、スターボード側に見える船が回避行動をとることになっています。しかし、これは動力船同士の場合においてです。帆船同士の場合においては、スターボードタック艇に進路の優先権があります。また、帆船と動力船が進路上で交差する場合には、帆船に進路の優先権があり、動力船が回避行動をとることなっています。
大学なんかのヨット部ではこれを徹底して教え込まれる。