TV/新・座頭市II

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座頭市物語

眼の見えぬ市(勝新太郎)が、仕込み杖の剣で悪を斬る。「子母澤寛が伝聞で記した小編が、勝新太郎の怪演により時代劇屈指の人気ヒーローとなった。座頭市は天保の頃の盲目の侠客。市という名前以外、本名は不明とされている。通常は揉み治療を渡世として関八州を歩く。博賭もすれば女も好むが、己の信条により非道を行う者には怒りの仕込み杖が襲う。主演の勝新太郎も自ら監督や脚本を手がけるほどの入れ込みようで、仕込み杖を使った逆手の居合いに下駄履き姿など、原作にはない勝新ならではのアイデアが随所にちりばめられている。【この項、時代劇専門チャンネル広報資料より引用】」松平健は、本作のうち第23話「心中あいや節」での庄屋の息子役が正式デビュー作とされている。(実際にはそれ以前の出演ドラマが数本存在する)。勝新太郎の豪快なワンマンぶりは後々まで語りぐさになっている。

本作脚本陣のうち浅井昭三郎は本作放送中の1975/02/14に阪急電鉄西院駅で鉄道自殺。一部資料では放送終了が1975/04/07と記載されているが誤りと思われる。また一部資料では結束 信二氏の脚本作品と記載されているが実際のクレジットでは確認できなかったほか、実際のクレジット表示では本作に関する各種資料での記載とは異なる表記である回が複数確認できたが当データベースでは実際のクレジット表記の脚本家表示に従った。協力:芦原温泉 政龍閣(23)、福井市 ホテルニュー名和屋(23)。提供:大正製薬、ニッカウヰスキー、黄桜酒造、カシオ計算機、花王石鹸。
【各回サブタイトル】
第1回「のるかそるかの正念場」
第2回「子守唄に咲いた女郎花」
第3回「祥月命日 いのちの鐘」
第4回「縛られ観音ゆきずり旅」
第5回「情知らずが情に泣いた」
第6回「どしゃぶり」
第7回「市に鳥がとまった」
第8回「忘れじの花」
第9回「二人座頭市」
第10回「やぐら太鼓が風に哭いた」
第11回「木曽路のつむじ風」
第12回「やわ肌仁義」
第13回「潮風に舞った千両くじ」
第14回「赤ン坊喧嘩旅」
第15回「めんない鴉の祭り唄」
第16回「赤城おろし」
第17回「花嫁峠に夕陽は燃えた」
第18回「すっとび道中」
第19回「故郷に虹を見た(※前回予告ナレーションでは「故郷」を「ふるさと」と読んでいた)」
第20回「女親分と狼たち」
第21回「湖に咲いたこぼれ花」
第22回「父と子の詩(「詩」にルビ「うた」が付く)」
第23回「心中あいや節」
第24回「信濃路に春は近い」
第25回「渡世人」
最終回(第26回)「ひとり旅」
【出典:ドラマ本体クレジット表示(採録:古崎康成(2)-(6)(8)-(13)(15)-(18)(21)-(23)(25)(26))】

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放送日程

スタッフ

主題歌

「おてんとさん」 作詞:阿里あさみ / 作曲:冨田勲 / 歌:勝新太郎

 

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第23回にゲスト出演した浅丘ルリ子が語っている。「遅刻といえば忘れられないのが勝新太郎さん。業界でも有名な常習犯だ。「座頭市」シリーズのロケで北陸に一緒に行ったときのこと。勝さんの付き人だった若手俳優の松平健さんが初出演したテレビドラマ『座頭市物語 心中あいや節』(1975年放映)でのエピソードである。その日、ホテルからの出発時間は朝7時だった。私は朝4時に起きてメイクや衣装の準備を済ませて、マイクロバスに乗って出発を待っていた。でも30分たっても1時間たっても勝さんがホテルから出て来ない。シリーズの主役である勝さんが来なければ撮影は始まらない。スタッフも全員待たされたままソワソワしていた。ようやく勝さんがホテルから姿を見せたのが2時間後のこと。どうやら前の晩にかなりお酒を飲んでいたようだ。「おう、おはよう、ルリ子。待たせたな……」勝さんが悪びれもせずに乗り込んできた。私は勝さんには一切目を合わせずに、ずっと黙って下を向いていた。直ちにマイクロバスが出発。だが車内はすっかり静まり返り、空気は冷め切ったままだった。そんな車内の〝異変〟に気がついたのだろう。勝さんは私の機嫌を探るように耳元でこう話しかけてきた。「あのさ、撮影が終わったら、今晩一緒に飯でも食おうか?」「結構です。絶対に嫌ですよ。私は一緒に行きませんから!」私もへそを曲げたら相当に強情でテコでも動かない。険悪な空気はロケ隊の士気にもかかわる深刻な事態。ドラマの仕上がりにも影響するので、さすがの勝さんもこれには大いに困ってしまったようだ。「なあ、ルリ子。俺が悪かったよ。本当にごめん。きちんと謝るから。どうか機嫌を直してくれないか……」あの髭もじゃの顔で何度も何度も頭を下げてくる。そんな様子がおかしくなって、とうとう最後は許してあげた。でもひとたび演技となると勝さんはやはりプロ中のプロ。盲目の剣客、座頭市はもちろん、色気のある若旦那役から豪胆な侍役まで自由自在に演じきる。端から見ていても、その演技の深さと切れ味にはほれぼれするぐらい。それにあの愛嬌のある人懐っこい性格がどうにも憎めない。独特な存在感と魅力を持ち合わせた不思議な役者さんだった。後日、奥さんの中村玉緒さんに座頭市のロケ先での勝さんの〝遅刻騒動〟の顛末を話したことがある。「はあ、どないしましたか」「勝さんがロケ先で平気で遅刻してきたのよ。ものすごく怒ってやったの」「まあ、いろいろすみませんな。でも、そんなことよくあることですから……」勝さんが惚れ込むだけのことはあって、さすがに肝っ玉が据わった女性である。玉緒さんも人知れずご苦労されたことがあったと思うが、夫婦そろって人の気持ちを和ませ、さらに魅了してしまう「人付き合いの達人」だった。【この項、文:浅丘ルリ子(浅丘ルリ子著「私は女優」(2016/07/15、日本経済新聞出版社刊)より引用)】」

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Last-modified: 2022-02-23 (水) 21:57:00