迷走地図

松本清張作家活動40周年記念 迷走地図(松本清張作家活動40周年記念最終話 迷走地図) 今から約10年前のこと、一人の元過激派の男が殺された。ちょうどその時を同じくして内閣改造が与党・政憲党の内部抗争の果て、行われていた。その時から遡ること3ヶ月。東京の超一等お屋敷町。次期総理が有力視されている寺西正毅(二谷英明)の邸宅では早朝から派閥の有力代議士達が集まり、政権とりの秘策をねっていた。現総理・桂重信(内田朝雄)を速やかにその座から引き下ろすために話し合い、その実行者は寺西の懐刀・外浦卓郎(森本毅郎)と決められた。外浦は東大卒の敏腕な新聞記者上がりのキレ者で、寺西夫人・文子(若尾文子)の信任も厚く、まさに寺西派のキーパーソンであった。外浦の仕掛けた桂派の金権スキャンダル記事が炸裂し、永田町は騒然となる。永田町のアダムスホテルには様々な政治業界の人間が集まっている。元東大全共斗出身のゴースト・ライター土井信行(世良公則)は破格にも、そこに事務所を構えていた。彼は今や保守政界の御用犬となり果てていた。その彼と外浦は同窓同士の気安さも手伝い、心を通じ合う関係になる。外浦が桂派の罠に嵌って主人の寺西の不興を買い、チリに長期出張を命ぜられることになった時、土井は彼からある依頼を受ける。それは外浦所有の秘書貸金庫の管理であった。間もなく外浦はロサンゼルス経由でチリへ飛び立つが、ロサンゼルスから急報が飛び込んだ。外浦が交通事故で急死したという知らせだ。土井は衝撃を受け、貸金庫の鍵を開ける。そこにあったものは、次期政権を狙う寺西正毅の夫人・文子との情事を記録した秘密録音テープであった。外浦は「それを君がどう利用しても良い」という遺言を残していた。土井は権力の魔手を感じ怯えた。その頃、政憲党内部の対立抗争はいよいよ深刻化。寺西派は京都の謎の高利貸に20億の献金を依頼。その使者は財界の大物・石井庫造(久米明)とその愛人・銀座の高級クラブのママ佐登子(小柳ルミ子)であった。土井が抱え込んだ秘密テープの存在はやがて寺西派の警察畑出身の政治家・三原伝六(山内明)の知るところとなり、土井は公安関係者の標的となる。そしてある夜、遂に権力の怒りの制裁が加えられる…。【TBSチャンネル広報資料】撮影協力:高台寺、土井、箱根・富士屋ホテル、銀座第一ホテル、SHIMUS。

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Last-modified: 2019-12-28 (土) 00:00:00